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nTracker for USB Memory
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セキュリティ強化の方策として、企業ではUSBメモリの使用を禁止する動きが顕著になっているが、USBメモリを使用しながら、セキュリティ対策を図るソリューションが登場した。
株式会社日本アドバンスは、使用履歴管理機能付USBメモリ「nTracker for USB Memory」の販売を開始した。
同社では、すでに、IPアドレス追跡システム「nTracker」を製品化し、ノートPCが盗難にあったり、紛失した場合に、ネットに接続された時点で、ノートPCに格納された情報が削除されたり、接続先のIPアドレス情報などを、PC所有者が入手できるといったセキュリティソリューションを提供しているが、今回の製品は、この技術をUSBメモリに応用して、新たに製品化したもの。
「nTracker for USB Memory」は、512MBのUSBフラッシュメモリ本体と、使用履歴を管理するサーバーによって構成される。
USBメモリを、PCを起動するID管理用として利用できるほか、いつ、どのPCに接続し、どんな情報を入手したかといった使用履歴の管理のほか、通常使用しないPCに、USBメモリが接続された場合には、接続されたPCのCPUやマザーボードなどの固体識別情報と、接続先のIPアドレスなどが、管理者のもとに送信され、不正に情報が持ち出された可能性を通知する。
これらの情報をもとに、サーバーの所有者情報と照会すれば、サーバーの設置場所などが特定できるほか、「盗難の際には、これらの情報を各県警の生活安全課に持ち込めば、刑事事件として捜査に乗り出してもらえる有効な情報となる」(日本アドバンス営業部・坂本昭彦部長)という。
また、格納されたデータの暗号化機能のほか、盗難や紛失などの際には、あらかじめ設定しておけば、第三者のPCに接続された段階で、格納された情報をすべて消去し、読みとれないようにする。
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日本アドバンス営業部・坂本昭彦部長
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坂本部長は、「USBメモリの利便性は高く、企業活動においても高い生産性をもたらすツールだといえる。だが、多くのセキュリティソリューションがUSBメモリの使用を禁止することで情報漏えい防止につなげようという考え方であり、結果として、USBメモリによってもたらされる効果を捨てざるを得ない。USBメモリを利用しながら、セキュリティ面でも対策がとれるソリューションの実現に力を注いだ」と語る。
価格は、512MBのUSBメモリで、1万2000円。要望に応じてログ管理などを行うASPサービスが月額500円。50台以上からボリュームディスカウントを用意しているほか、256MB、1GB、2GBタイプのUSBメモリについては、個別対応する予定。
すでに、大手生保や建設会社が試験導入を開始している。
「セキュリティ対策は多くの企業で実施しているが、その際、USBメモリの扱いについてはどうしても消極的になりがちだった。管理できるUSBメモリの登場は、多くのユーザー企業が望んでいたものであり、現時点ではそれを提供できる唯一の製品だと考えている」(坂本部長)としている。
同社では、コンピュータディーラーやシステムインテグレータ、事務機器ディーラーなどに販路を拡大し、流通させる考えだ。
■ URL
株式会社日本アドバンス
http://www.j-advance.co.jp/
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2005/09/22 08:56
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