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日立、簡単にモバイルシンクライアントが導入可能な「リモートアクセスパック」


リモートアクセスキット
 株式会社日立製作所(以下、日立)は9月29日、専用サーバーを用意することなくセキュリティPC(シンクライアント)を導入できる「FLORA Se210リモートアクセスパック」を発表した。9月30日から販売を開始する。

 日立では、HDDや光学ドライブを持たず、USBインターフェイス出力制御が可能なシンクライアントを、セキュリティPCとして販売している。シンクライアントは内部に記録デバイスを持たないため、サーバーや自席のPCなどに接続して利用するが、その際には認証システムの構築や暗号化サーバーの導入などが必要になる。こうした理由から、同社のセキュリティPCを導入したくとも、IT部門を持たないユーザーでは導入に二の足を踏むケースがあったという。

 そこで日立では、認証・暗号化通信機能をASPサービスで提供する「リモートアクセスサービス」と端末本体をセットで提供することによって、こうしたニーズに応える。今回のシステムでは、セキュリティPC「FLORA Se210」から自席のPCへリモートアクセスし、画面遷移の情報をやりとりする仕組みを採用しているが、通信データをSSLで暗号化するとともに、「アクティブ化コード」が付与されたUSB認証キー、パスワードを用いてセキュリティを確保。自席PC側にあらかじめ登録しておいたアクティブ化コードと、USB認証キーのコードが一致した場合にのみアクセスが可能になるため、第三者によるなりすましを防止できるとのこと。

 価格は、Se210とUSB認証キーを合わせたリモートアクセスキットが20万7900円から。またリモートアクセスサービスが初期費用1万500円、月額費用5250円から。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/09/0929.html

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( 石井 一志 )
2005/09/29 15:53

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