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マカフィー、Web・メールセキュリティアプライアンスを大幅強化


SCMアプライアンス製品群
 マカフィー株式会社は10月4日、Webやメールを媒体としたインターネット脅威から社内ネットワークを保護するセキュリティアプライアンス製品群「SCM(Secure Content Management)」を発表した。10月21日より出荷開始する。

 SCMは、従来より同社が販売していた「WebShield」の後継製品。Webとメールのセキュリティ機能を合わせ持った中小規模向けの統合型アプライアンス「SIG(Secure Internet Gateway)3100(65万円~)」「同3200(150万円~)」、大規模向けのメールセキュリティアプライアンス「SMG(Secure Messaging Gateway)3300(325万円~)」、同じく大規模向けのWebセキュリティアプライアンス「SWG(Secure Web Gateway)3300(325万円~)」、「同3400(400万円~)」の5製品がラインアップされる。

 基本的にSMGとSWGに搭載される機能はSIGにも搭載され、SMGとSWGは機能を分離することでパフォーマンス重視の設計となっている。なお、SIG 3100は50ノードまで、SIG 3200は50~100ノードまでのネットワーク向け、SMGとSWGはノード無制限となる。いずれも集中管理や自動アップデート機能を備え、導入・メンテナンスが容易であることが特徴だ。

 WebShieldからの主な強化点として同社は、パフォーマンスの大幅な強化と、有害コンテンツを識別するパターンファイルなどフィルタリングデータの更新頻度の向上を挙げている。マーケティング本部プロダクトマーケティングの若松信康氏によると、SWGにおけるHTTPスキャン性能においては従来の16Mbpsから100~200Mbpsに向上。また、スパム対策においては、従来の年4回更新から5~10分間隔で更新する「ストリーミングアップデート」方式を採用し「検知率が60%から95%強に向上した」(若松氏)とのこと。

 また、スパイウェア対策においても搭載するパターンファイルを従来の200から4700以上に大幅増加、Webフィルタリングは69カテゴリー600万以上のURLをデータベースに登録し、アップデートを毎日行うという。


SCM各製品に含まれる機能 各製品のパフォーマンス

代表取締役社長 加藤孝博氏
 代表取締役社長の加藤孝博氏は「WebShieldは国内でも4けた(数千台規模)を出荷した」とセキュリティアプライアンスの売上が好調であることをアピールした。同社ではWebShieldからSCMへと強化することで、従来比2倍の売上を狙う。これに向けた活動の一環として10月14日より全国主要都市にてSCM製品群のセミナーを開催する。

 調査会社IDCによると、2004年に発生した主なインターネット脅威のうちWebやメールを媒体としたものは全体の85%を占め、従来からのウイルス・ワーム・トロイの木馬に加え、スパイウェア・スパム・有害Webコンテンツ・フィッシングなどによる問題も増加しているという。




URL
  マカフィー株式会社
  http://www.mcafee.com/jp/

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( 朝夷 剛士 )
2005/10/04 17:28

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