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トレンドマイクロ、ネットワーク内PCのスパイウェア感染を自動駆除するソリューション |
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トレンドマイクロ株式会社は10月26日、コンピュータのウイルスやスパイウェアを自動的に駆除するサーバーソフトウェア「ダメージクリーンナップサービスサーバ3.0（以下、ダメージクリーンナップ3.0）」と、企業ネットワークのゲートウェイ向けセキュリティ対策ソフトウェアの新版「InterScan Web Security Suite 2.5（以下、Web Security Suite 2.5）」を発表した。 ■ PCに専用ソフトをインストールせずウイルスやスパイウェアを自動駆除 ダメージクリーンナップ3.0は、ネットワーク内にあるコンピュータに感染したウイルスやスパイウェアを検出し、これの駆除や感染前の状態への自動復旧を行う。各コンピュータは専用ソフトやエージェントプログラムをインストールせずに行うことができるため、社外から持ち込まれたPCなどに対しても有効なことが特徴。ウイルス・スパイウェアの検知は、ダメージクリーンナップ3.0があらかじめ設定したスケジュールでネットワーク内のコンピュータに検索エンジン・パターンファイルを配信し、コンピュータがこれを自動実行、ウイルス・スパイウェアが検出された場合に自動駆除と復旧が行われる。なお、駆除や自動復旧には管理者権限が必要で、社外PCなど権限のないものやWindows 9x系のPCに対してはWebブラウザでHTTP時に手動で検索を行うよう要求する画面が表示される。 また、同時に発表されたWeb Security Suite 2.5と連動し、ネットワーク内のコンピュータからスパイウェアによるHTTPアクセスが検知された際、ただちに検索エンジンの配信と駆除を行うことができる。検出や駆除などの結果はサマリー/詳細レポートとして出力する。
同社プロダクトマーケティング マネージャーの森谷晃氏によると、スパイウェアの増幅・悪質化にともない企業でも対策が必須となると予測されているが、感染した場合の復旧費用は1台あたり265ドルかかるといわれている。ダメージクリーンナップ3.0は、専用ソフトのインストールや復旧にかかる手間を軽減し効率的にスパイウェアなどを排除できるツールであるとしている。 参考価格は、スキャンするコンピュータ1000台の場合で141万円。11月28日より発売開始。 ■ スパイウェア対策機能を強化した「Web Security Suite 2.5」 一方、Web Security Suite 2.5は、HTTP/FTPプロトコルに対応するゲートウェイ向けセキュリティ対策製品の新版。ウイルス・スパイウェア・フィッシング対策、URLフィルタリング機能を備える。また、シスコ製WCCP（Web Cache Communication Protocol）対応ルーターやレイヤー4スイッチと連携し透過型プロキシ機能をサポートする。従来バージョンより、特にスパイウェア対策機能が強化されており、スパイウェアのダウンロードや不正情報の送信などを検知しブロックする。ダメージクリーンナップ3.0と連携して、ネットワーク内のスパイウェアに感染したコンピュータの通信を検知し、ダメージクリーンナップ3.0に通知することも可能。 さらにオプションとして、ダウンロードしたJava AppletやActive Xについてパターンファイルに対応してないものでも、署名の有無や、署名になる作者が信頼できる者か、プログラムにファイルの書き換えといった危険な動作を含んでいないかなどをチェックし、パターンファイルにない未知の脅威にも対応する「モバイルセキュリティオプション」を提供する。 参考価格は1000アカウント時で133万円。メールセキュリティ対策製品と統合管理製品を組み合わせた「エンタープライズエディション」なども合わせて発売される。発売はWindows版が11月28日から、Solaris/Linux版が2006年第1四半期からの予定。 同社では、特にダメージクリーンナップ3.0とWeb Security Suite 2.5とを組み合わせたソリューションとしての利用を推奨し、キャンペーンなどを展開する。 ■ ＵＲＬ トレンドマイクロ株式会社 http://www.trendmicro.co.jp/ プレスリリース http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2005/news051026.htm ■ 関連記事 ・ トレンドマイクロ、社外での利用も規制できるWebフィルタリングソフト新版（2005/04/07）
（ 朝夷 剛士 ）
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