Enterprise Watch
最新ニュース

無線LANや携帯電話の電波漏えい、傍受を防ぐ「電磁波シールド」


電磁波シールドによる施行例
 株式会社協和エクシオは11月21日、携帯電話や無線LANなどの通信電波を遮へいし、傍受や漏えいを防ぐ「電磁波シールド」を開発し、施工・販売を始めると発表した。

 電磁波シールドは、アルミや鉄などの電気を通しやすい金属からなるシートを使い、電磁波を反射させたり吸収したりすることで遮へい(対応周波数範囲:1MHz~10GHz、減衰レベル:25~40デシベル)し、外部からの通信妨害や通信内容の傍受、不正侵入を防ぐ。新規・既存物件を問わずあらゆる施設での活用が可能だという。

 電波を完全に遮へいするためには、壁のつなぎ目や天井裏などのわずかなすき間も防ぐ必要があるため、素材は壁紙をはじめ布、アルミシート、アルミフィルム、ビニールなどをラインアップする。また、デザイン性に配慮し約700種類のデザインから選択することができる。

 施工においては、既存の部屋でも通常の内装工事とほぼ同様の工程で設置できるほか、従来の金属箔を用いた工法と比較して、総額で新設物件は約1/2、既設物件は約1/6のコストで設置可能だという。

 同社では企業や官公庁のセキュリティ対策のほか、医療施設や研究所などで外部電波から生じる精密機械の誤作動を防ぐことができるとしている。



URL
  株式会社協和エクシオ
  http://www.exeo.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.exeo.co.jp/news/news171121.html


( 朝夷 剛士 )
2005/11/21 13:18

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.