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マカフィー、対スパイウェア機能を強化したウイルス対策ASPサービス


マーケティング本部の能地將博氏
 マカフィー株式会社は12月1日、中小企業向けのウイルス対策ASPサービス「McAfee Managed VirusScan」の機能を拡張した新版として、「McAfee Managed VirusScan plus AntiSpyware」を2006年1月10日から提供すると発表した。既存ユーザーに対しても自動アップグレード機能を通じて、追加費用なしで提供される。価格はこれまでと同様で、1ユーザーあたり年間8400円(25~50ノードの場合)から。

 McAfee Managed VirusScanは、中小企業向けに提供されるウイルス対策ASPサービス。ASP型のため、設定変更や状況の確認、パターンファイルの配布などを「管理サーバーなしで行える点が最大の特徴」(マーケティング本部の能地將博氏)という。また、ワームが悪用することの多いバッファオーバーフローの脆弱性からPCを防御する機能を備え、「同機能によってZotobワームをパターンファイル提供前にブロックできた実績がある」(同氏)。

 今回の新版では、スパイウェア対策機能を大幅に強化。これまでも200種程度の検知・削除は行えたが、新版では5000種弱のスパイウェアに対応できるようになったとのことで、この点を受けて名称を変更した。またスパイウェアがインストールされる前に検知してブロックする「オンアクセス」機能も搭載する。能地氏は、「他社製品ではこうした機能を持たず、短い間隔でスキャンして取り除くする機能だけをもってリアルタイム検知としているところもあるが、当社製品では入り込む前にブロック可能だ」とこの機能を説明した。

 なおマカフィーでは、スパイウェア対策機能だけでなく、運用管理面での負担が少ないというASP型ならではの長所を強調して、他社製品からの乗り換えを促進したい考え。能地氏は「すでに市場が成熟しているので、これまでよりも成長率は落ちるが、それでも市場全体の伸び率8%の3倍以上である、28%の伸びを期待する」と2006年の成長率目標を示した。

 同社では目標達成に向け、2006年3月31日までにMcAfee Managed VirusScan(plus AntiSpyware含む)を乗り換えで契約したユーザーに、1年分の価格で2年分の使用権を提供するキャンペーンを実施。さらに12月1日から27日までの間に、新規もしくは乗り換えでMcAfee Managed VirusScanを契約したユーザーに対し、1月31日までを無償期間とする施策もあわせて行い、他社製品ユーザーの取り込みと、新規ユーザーのさらなる獲得を目指す。



URL
  マカフィー株式会社
  http://www.mcafee.com/japan/
  McAfee Managed VirusScan plus AntiSpyware
  http://www.mcafee.com/japan/products/mvs/mvs35.asp

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  ・ マカフィー、“手間いらずでも細かな管理が可能な”ウイルス対策ASPサービスなど(2005/02/01)


( 石井 一志 )
2005/12/01 15:39

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