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エントラスト、電子メール暗号化アプライアンスの最新版 |
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エントラストはPKI概念を提唱した企業で、PKIに関連するサーバー製品、電子証明書関連のソリューション、暗号化ソリューションなどを提供している。 メッセージング関連のソリューションも8年前から製品を提供を開始した。今回、Messaging Serverを搭載したアプライアンスを発売すると共に、同じくメッセージングソリューションである「Entelligence WebMail Center 7.5」、「Entelligence Compliance Server 7.4」もアプライアンスとして同時に発売した。 「企業内のコミュニケーションの97％が電子メールによるものという調査もあり、どんな企業にとっても電子メールは欠かすことができないものとなっている。その反面、経営者や情報システム担当者や、セキュリティ担当者は、社内の有益な情報が社外に流出することの危険性や、受け取った電子メールが本当に信頼できるものなのか判別が難しいといった悩みを抱えている。当社はこうした需要に応えるためにメッセージングソリューションの拡充を進めてきた。今回発売した製品は、単体として利用すると共に、セットで利用することで、より充実したソリューションとなる。社内と社外の境界線（バウンダリー）部分で機能するため、いずれのソリューションもエンドユーザー自身はオペレーションの変更の必要がないことが大きな特徴となっている」（ハンス・ダウナー社長） Entrust Entelligence Messaging Serverは、既存の企業のメールサーバーにプラスして利用できる。対応するメールサーバーとしては、Microsoft Exchange Server、Lotus Dominoなど主要なメールシステムに対応している。 ロードシェアリングやフェイルオーバーに対応するために、複数のMessaging Serverをクラスタ化することも可能となっている。 さらに、Entelligence Compliance Server 7.4と連携して利用することで、エンドユーザーが送信したメールを企業のセキュリティポリシーに基づいて分類し、必要なものは暗号化して送信する。 「暗号化の作業をエンドユーザーに任せている企業が多いが、つい間違えて暗号化を忘れて送信してしまうといったことも起こりがち。Messaging ServerとCompliance Serverをセットで利用すると、エンドユーザーが暗号化を忘れても自動的に暗号化してメールを送信する。Compliance Serverの英語版、フランス語版ではメールの内容をスキャンして、セキュリティポリシーによって分類し、自動的に暗号化する機能をもっている。日本語版は現在発売が未定で、現状ではメールの中身を確認するといった作業はできないが、添付ファイルがついているメールはすべて暗号化するといったことであれば、言語にかかわらず対応が可能となる」（ダウナー社長） 暗号化したメールを送る場合には、送信相手の公開鍵／パスワード／証明書などを確認する必要があるが、Messaging Serverは受信者リストを調べ、適切な配信方法を選択。S/MIME、OpenPGP、SSL暗号方式などの暗号化オプションに対応し、送信相手に最適なものを選択するほか、Messaging Server内に受信者の証明書が見つからない場合には「証明書の送信依頼」を自動的に行う。 Messaging Server 8.0には認証機関（CA）が組み込まれているため、新たな認証機関を構築する必要がなく、社内のユーザーに成り代って証明書をシームレスに発行する。CAとしてエントラストの認証機関だけでなく、Microsoftの認証機関（CA）もサポートしている。 PGPやS/MIME暗号方式で電子メールのやり取りが行えない場合には、WebMail Centerを利用し、Webメールでの配信に切り替えることもできる。 「Webメールとして、Yahoo！メールやHotmailにも対応している。デスクトップ電子証明書などは一切持ってない人とやり取りをする場合にも、Webメールでのやり取りが可能となり、どんな相手とのやり取りでもセキュアなメール環境を確立することができる」（ダウナー社長） Messaging Server 8.0の価格は、アプライアンス一体で840万円。 ■ ＵＲＬ エントラストジャパン株式会社 http://japan.entrust.com/ ニュースリリース http://japan.entrust.com/news/2005/1220.html
（ 三浦 優子 ）
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