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インテリジェントウェイブと大日本印刷、社内PCの不正行動を強制中断するシステム


 株式会社インテリジェントウェイブ(以下、IWI)と大日本印刷株式会社(以下、DNP)は1月26日、両社の製品を連携し、ネットワーク上のPCの利用者を特定した上で、許可されていない作業が行われた場合に、作業を強制中断するセキュリティシステムを共同開発したと発表した。2月より販売開始する予定。

 このシステムは、IWIの内部情報漏えい対策システム「CWAT」と、DNPのPCセキュリティソフト「エンドポイント・セーバー」を連携させ、さらに監視機能を向上させたもの。

 CWATは、サーバーから社内ネットワークに接続された個々のPCの操作を常時監視し、許可されていない作業や、不審な行動があった場合には、サーバーからの指示で作業を中断させる機能を持つ。しかし、誰がその作業を行っているかを特定する機能を搭載していない。

 これに、あらかじめ設定された非接触ICカードがないとPCを起動できないようにするエンドポイント・セーバーを組み合わせてICカードの情報を取り込む機能を追加した。「誰が」「どのパソコンで」「どのような作業を行っているか」を常時監視し、不正な操作を防止することが可能となる。

 システムは、各PCにCWATクライアントソフトとエンドポイント・セーバーを導入する。ICカードがないと起動できず、離籍中はICカードを外すことで関係者以外のPC利用を防止する。そして機密データのプリントアウトや、セキュリティポリシーに反した外部記憶装置の接続、および外部媒体への書き込みなど、ポリシーに反する作業が行われた場合、これらを自動検知して管理者に通知、作業を遮断できる。

 価格は、従業員数300名の場合で約800万円、500名の場合で約1200万円。両社は2008年3月までに、合計4億円の売上を見込んでいる。

 なお、両社は操作ログ関連のアプリケーション用APIを定め、DNPが2月中旬より操作ログ関連のアプリケーションメーカーへ、このAPIの提供を開始する予定としている。



URL
  株式会社インテリジェントウェイブ
  http://www.iwi.co.jp/
  大日本印刷株式会社
  http://www.dnp.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.iwi.co.jp/pdf/pdf_060126_1.pdf

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( 朝夷 剛士 )
2006/01/26 18:49

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