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RSAとNTTデータ、携帯電話を用いたワンタイムパスワード製品を共同開発


 RSAセキュリティ株式会社は1月26日、株式会社NTTデータとワンタイムパスワード製品「RSA SecurID」の携帯電話版の製品化・認証センター事業に関して共同検討を進めることで合意したと発表した。

 現在、ワンタイムパスワード製品としては、小型のハードトークンを用いた製品が多数を占める。しかし、数十万といった多数の利用者へトークンを配布する場合、運用体制の整備や管理負荷、紛失への対応などが課題となっている。今回両社が合意したのは、携帯電話にワンタイムパスワード機能を搭載することで、現状の課題を解決しようというもの。日常持ち歩いている携帯電話を使うため、トークンを持ち運ぶ必要がなく、インターネット経由で配布できることから、製造コスト、流通コスト、在庫管理コストの低減が可能になるとしている。製品はNTTデータがRSAセキュリティの支援を受けて開発を行い、3月の完成を予定している。

 また、共同利用型(ASP)の認証センターの構築もあわせて検討する。これは、サービスごとに認証システムを構築・運用することは現実的ではないことから、ASPによって認証センターを提供するというもの。認証センターは来年度の設立を目指して検討を進めていくとしている。

 両社は、ワンタイムパスワードの導入が進んでいないコンシューマ市場をターゲットとし、金融業界、インターネットショッピング業界を中心に販売を行い、今後3年間で500万ユーザーの獲得を目指すとしている。



URL
  RSAセキュリティ株式会社
  http://www.rsasecurity.co.jp/
  株式会社NTTデータ
  http://www.nttdata.co.jp/


( 福浦 一広 )
2006/01/26 18:59

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