エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社(以下、NTT-IT)は、PC環境ローミングソフト「シェアードPCエンタープライス版」を1月31日より販売開始すると発表した。
シェアードPCは、共同利用するPCのクライアント環境をサーバーから呼び出して利用するソリューション。サーバーからイメージを呼び出してローカルPCでブートし、そのPC上のリソースを使ってアプリケーションの処理を行う仕組みを採用している点が、一般的なシンクライアントソリューションとは異なる。
今回発売されるエンタープライズ版は、iSCSIプロトコルを用いてネットワーク上のIPストレージをマウントする方式を採用した点が特徴。IPストレージは、ユーザーが意識することなくデスクトップやマイドキュメントなどとして利用できるほか、復元時のWindowsログオン時間の大幅な短縮を実現したという。
さらにエンタープライズ版はネットワークブートソフトとの連携によってディスクレスPCにも対応。同機種PCの共通イメージを複数のPCで共有できることから、端末の一元管理、大規模クライアントユーザーへの対応を実現したとのこと。
対応環境は、クライアント側がWindows XP SP2、サーバー側がRedhat Enterprise Linux ES3、ネットワークブート時に利用するネットワークブートサーバーがWindows Server 2003。
価格は、1サーバー、40クライアントの構成で120万円より。NTT-ITでは、年間20本の販売を見込む。
■ URL
エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社
http://www.ntt-it.co.jp/
プレスリリース
http://www.ntt-it.co.jp/press/2005/060130/060130ssj.html
■ 関連記事
・ NTT IT、PC環境をローミングする「シェアードPC」ソリューション(2005/07/21)
( 石井 一志 )
2006/01/30 16:27
|