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ALSI、緊急措置対応が可能になった情報漏えい対策ソリューションの新版


パッケージソリューション部 セキュリティマーケティング課 DocumentSecurity担当チーフの植村悠輔氏

緊急対応機能のイメージ
 アルプスシステムインテグレーション株式会社(以下、ALSI)は、情報漏えい防止ソフトの新版「DocumentSecurity v3.0J」を、2月1日より販売開始すると発表した。

 DocumentSecurityは、管理者が設定したポリシーに基づいて、企業内で利用されるファイルへのアクセス制御を一元管理可能なソリューション。機密情報が含まれるファイルに対して、閲覧、編集、印刷、保存などの制限をグループ/ユーザー単位で設定できる機能を持つ。また、操作ログ取得機能も備えており、行為の成功・失敗にかかわらず行動を記録することができるという。

 メジャーバージョンアップとなる今回の新版では、「緊急対応機能」を追加した点が最大の変更点になる。この機能では、不正アクセス/ファイル移動といった情報漏えいの危険性がある事態を確認した際に、管理者が緊急措置を発動することができる。具体的には、特定の通信ポートを遮断したり、特定サーバーへの接続を禁止したり、といった制限をかけることが可能で、パッケージソリューション部 セキュリティマーケティング課 DocumentSecurity担当チーフの植村悠輔氏は「これまでは予防としてDocumentSecurityの機能を利用していたが、今回は(対策)措置として使えるようにした」と述べ、よりアクティブな対応が可能になった点を強調した。

 加えて、組織横断的なプロジェクトチームによるビジネス遂行など、単純な縦割り組織で行うだけでない最近のビジネス傾向を考慮し、複数の部署にまたがって仕事をするユーザーが、それぞれの部門のポリシーに従って業務を行えるようにする「兼務者機能」を追加したほか、ログ機能を強化。外部デバイスのファイル書き込みや、文書ファイルの削除・破棄などに関してもログを取れるようになったため、「文書のライフサイクル全体の記録がDocumentSecurityでできるようになった」(植村氏)とのこと。

 さらにコンソールの統合性を高め、プリンタ制御、クライアントの設定を統合管理コンソールに一元化したため、権限や管理対象に応じた環境設定を、同じコンソールから柔軟に行えるようになったとしている。

 価格は、50ユーザーで183万7500円から。なおALSIでは新版の発売を記念して、1000ユーザー未満の購入者を対象に最大40%の値引きを行うキャンペーンを、3月31日まで、先着100パッケージに限り実施する。



URL
  アルプスシステムインテグレーション株式会社
  http://www.alsi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.alsi.co.jp/news/ds_060131.html

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  ・ ファイル形式に依存しない暗号化が可能な、情報漏えい防止ソリューション(2005/06/16)


( 石井 一志 )
2006/01/31 17:15

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