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サイレックス、「誰もが使える」真皮指紋センサーを5月に発売 |
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S1はUSBでPCと接続する指紋認証機器で、指表面（表皮）の下にある「真皮」を読み取る方式を採用している。真皮とは、表皮と皮下組織の間に位置する部分。完全な指紋パターンが形成されているため、S1ではここを読み込むことで、従来の指紋認証機器での課題とされてきた乾燥指であっても、高い精度で指紋の特徴点を認識できるようにした。 センサーには、指が直接センサー面に触れないフィルム型を採用し、汚れ、静電気への耐性をはじめとする、センサーの耐久性向上を図っている。また認証アルゴリズムには、これまでと同様、ISO標準の特徴点抽出方式を用いた自社開発のものを利用する。ソフトは、Windows XP/2000をサポートした指紋認証ログオン用の「SX-Biometrics Suite」が付属する予定だ。 サイレックスの代表執行役社長、河野剛士氏によれば、同社ではS1を「リーダーシップを取るための起爆剤的製品」と位置付けているという。河野社長は、「当社製品は比較的安定性の高い製品だと評価されているが、それでも乾燥指、多汗指などの方が使えないという問題は出た。一部でも使えない人がいると、システム全体のセキュリティが一気に落ちてしまう」と述べ、指を持っている人全員が使える状況になかったから、これまで指紋認証が十分に普及しなかったのだと指摘する。 しかしS1ではこうした問題も解決できるため、「間違いなく使ってもらえる製品になった」（同社長）との認識を示し、十分に市場で戦っていけるとした。サイレックスでは、2006年に7億円の売り上げを見込むバイオメトリクス事業の主力製品の1つにS1を位置付け、積極的に展開を図っていく。 ■ ＵＲＬ サイレックス・テクノロジー株式会社 http://www.silex.jp/japan/index.php 製品情報 http://www.silex.jp/japan/products/security/products/s1.html
（ 石井 一志 ）
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