ラトックシステム株式会社は、指紋認証システム「OmniPass Enterprise Edition」(OmniPass EE)を3月下旬より出荷開始すると発表した。価格はオープン。
OmniPass EEは、Active Directoryへのアドオンソフトと、クライアントソフトから構成される指紋認証システムで、アドオンをインストールしたサーバー上と、クライアントPCのローカルファイルの双方に指紋情報を登録する仕組みを採用。基本的にはネットワーク経由でサーバーに接続して認証を行うが、サーバー上に指紋情報が見つからない場合や、ネットワークに接続されていないPCでは、ローカル環境のプロファイル(指紋情報データベース)を参照して認証する。
また指紋認証を利用したファイルの暗号化・復号化機能も備えており、サーバー上にある指紋情報をキーとして利用する。こうした指紋認証サーバーを介した暗号化では、ユーザーの間でキーを受け渡す必要がないことから、キーを盗聴されて、解読されてしまう危険性が少ないという。
管理に際しては、管理ツールがMMCのスナップインとして提供されるため、ユーザー情報の作成、削除をActive Directoryと同様の操作方法で行え、ユーザーごとの権限や各項目の設定、認証ルールの詳細設定などを詳細に設定できるとのこと。
指紋センサーはラトックシステムの指紋認証端末「SREX-FSU1」に加え、モジュールを追加することで、PC内蔵のセンサーを用いることも可能になる。対応OSは、サーバー側がWindows Server 2003、クライアント側がWindows XP Professional/2000 Professional。
■ URL
ラトックシステム株式会社
http://www.ratocsystems.com/
ニュースリリース
http://www.ratocsystems.com/info/news/2006/0309.html
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( 石井 一志 )
2006/03/10 12:18
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