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PFU、検疫ネットワークシステムに利用禁止ソフトの検査・隔離を追加


 株式会社PFUは3月28日、企業ポリシーに違反するソフトの検知を行う「iNetSec Inspection Center V3.0 禁止ソフト検査プラグイン」を販売開始すると発表した。検疫ネットワークシステム「iNetSec Inspection Center V3.0」のオプションとして、6月初旬から提供する予定。

 iNetSec Inspection Centerは、OSやIE(Internet Explorer)のパッチ適用状況、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況などをチェックし、企業ポリシーに満たないPCを検疫専用のネットワークに隔離するソリューション。

 これまでも、導入が義務付けられたソフトのインストール状況をチェックする機能は提供されていたが、今回のオプションでは、新たに使用が禁止されたソフトの検出・隔離を可能にする。これによって、例えばWinny、SoftEther、Skype、IM(インスタントメッセージング)ソフトなど、社内ポリシーで利用が認められていないソフトの利用状況を管理者が把握できるようになるという。

 動作にあたっては、クライアントPC内のエージェントソフトが、禁止ファイル名と一致する動作ソフトを検索する仕組みで、「まずはカジュアルユーザーが“うっかり”使ってしまうことを防ぐ」(PFU)。チェックは、PC起動時のみチェック、常時監視、の双方に対応しており、必要に応じて選択できるほか、PCを自宅に持ち帰って禁止ソフトを使用した場合は、ログに記録することも可能とのこと。

 PFUでは、「このオプションによってWinnyの社有PCへのインストールを防止できるほか、PC接続認証機能によって私物PCの接続制限が可能。また暗号化ソフトなどの導入を義務付けることによって、暗号化されていないデータの持ち出しによる情報漏えいの制限も行え、Winnyからの情報流出に総合的に対応できる」としている。

 価格は、iNetSec Inspection Centerサーバーのプラグインが9万8000円(税別)、クライアントライセンスが1クライアントあたり1400円(同)から。なお同社では、既存・新規のiNetSec Inspection Center V3.0ユーザーに対して、無償で同プラグインを提供するキャンペーンを、9月末日まで実施する。



URL
  株式会社PFU
  http://www.pfu.fujitsu.com/
  ニュースリリース
  http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new060328.html

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( 石井 一志 )
2006/03/28 11:04

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