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NTT、国産暗号アルゴリズム「Camellia」をオープンソースで公開


 日本電信電話株式会社(以下、NTT)は4月13日、128ビットブロック暗号アルゴリズム「Camellia」のNTT製ソースコードを、オープンソースとして公開すると発表した。同アルゴリズムは、2000年に三菱電機株式会社と共同で開発したもの。同日より、NTTのWebサイト上にて公開が開始されている。

 Camelliaは、NTTと三菱電機が共同開発した128ビットブロック暗号で、鍵長は128/192/256ビットの3種類が利用可能。利用する製品・ソリューションが多い3DESと比較した場合、安全性が高い上、処理速度が4~5倍高速であることが確認されているという。また、国産暗号として初めて、SSL/TLS、IPsec、S/MIME、XMLにおいて標準規格としてRFC化された。

 今回NTTがオープンソース化したのは、Camelliaを日本発の暗号技術として、国際的な基盤技術に広めていきたいという方針から。2001年4月にはすでに、基本特許無償化が発表されていた。

 今回公開されたコードは、C言語版とJava版で、従来公開されていた参照コードよりも3倍高速とのこと。なお、公開にあたっては、BSD LicenseやGnu Public Licenseなど、オープンソースとしての利用条件が異なる複数の方式を用意している。



URL
  日本電信電話株式会社
  http://www.ntt.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news06/0604/060413a.html
  ソースコード公開ページ
  https://info.isl.ntt.co.jp/crypt/camellia/source_s.html


( 石井 一志 )
2006/04/14 18:22

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