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ISS、バッファオーバーフロー対策機能を備えたLinuxサーバー向けIPSソフト新版


 インターネットセキュリティシステムズ株式会社(以下、ISS)は5月23日、LinuxベースのWebサーバーやWebアプリケーションサーバーを防御するホスト型IPSソフト、「Proventia Server Intrusion Prevention System(IPS) for Linux」を発表した。同日より販売を開始する。

 Proventia Server IPS for Linuxは、既存サーバー上に設置するIPSソフト。「RealSecure Server Sensor」の後継製品にあたり、外部からの不正な攻撃、内部からの悪意あるファイルの変更、改ざんなどからサーバーを守ることができる。

 具体的な防御機能としては、プロトコル分析モジュール(PAM)による高精度な不正侵入防御機能を搭載。ISSの脆弱性研究機関「X-Force」が提供する脆弱性情報を「Virtual Patch」としてリアルタイムに反映することで、高い防御能力を持つ。またユーザーの行動を監視して調査・追跡するOS監査やシステムログの監査機能、Webサーバーで利用されるSSL通信を監視・分析して、その中に含まれる攻撃を検知する機能なども備える。

 加えて、ISSが開発した防御技術「BOEP(バッファ・オーバーフロー・エクスプロイト・プリベンション)」機能を新たに搭載。バッファオーバーフローを引き起こすウイルスやワームの動作を検知し、その実行を遮断可能なほか、一般のアプリケーションに対しても、汎用的にバッファオーバーフローの脆弱性を保護できるとのこと。

 価格は1ライセンスあたり20万円(税別)から。Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS/ESで利用できる。



URL
  インターネットセキュリティシステムズ株式会社
  http://www.isskk.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.isskk.co.jp/company/press_office/press06/psl_20060523.html


( 石井 一志 )
2006/05/23 14:37

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