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シマンテック、中小規模ネットワーク向け統合セキュリティアプライアンス


Symantec Gateway Security 1600シリーズ

プロダクトマーケティング部 リージョナル・プロダクト・マーケティング・マネージャの山中幸代氏

SGS 1600シリーズの位置づけ
 株式会社シマンテックは5月25日、統合セキュリティアプライアンス「Symantec Gateway Security 1600シリーズ」(以下、SGS 1600シリーズ)を発表した。発売開始は6月中旬の予定。

 SGS 1600シリーズは、アプリケーションプロキシ型ファイアウォール機能を中心とした中小規模ネットワーク向けの統合セキュリティアプライアンス。フルインスペクションファイアウォール、ウイルス対策、侵入防止、侵入検知、スパム対策、スパイウェア対策、クライアントレスSSLおよびIPSec VPN、ダイナミックドキュメントレビュー(DDR)テクノロジーとURLリストを併用したコンテンツフィルタリングなどの機能が統合されている。上位製品であるSGS 5600シリーズと同様のソフトウェアを搭載しているため、同等のセキュリティレベルを実現しているのが特長。

 同社プロダクトマーケティング部 リージョナル・プロダクト・マーケティング・マネージャの山中幸代氏は、「ここ数年の傾向として、ボットネットやネットワーク感染型ワームによる被害が増大している。ボットなどはパケットフィルタリングでは検知することができない。こうした脅威に対応するためにも、統合セキュリティアプライアンスが有効」と説明。特に中小企業などで対応が遅れている点に触れ、「SGS 1600シリーズは導入・セットアップが容易なので、専任の管理者がいない企業でも利用できる」と、同製品を導入する利点を紹介した。

 SGS 1600シリーズは、推奨ユーザー数100のSGS 1620と、推奨ユーザー数200のSGS 1660の2モデルを用意。違いは、SGS 1620がEthernetポート数が3、VPNハードウェアアクセラレータなしに対して、SGS 1660はEthernetポート数が5、VPNハードウェアアクセラレータが用意されている点。価格はオープンプライス。同社では、11~100名規模の企業を対象に販売するとしている。

 発表会には、IDC Japan株式会社ソフトウェアリサーチ グループディレクターの井出和之氏も出席。中小企業のセキュリティソリューションの導入状況に関する調査結果を発表した。これによると、情報セキュリティ対策にかける予算は200万円から500万円、従業員一人あたりで2万円程度という結果が出ている。「従業員100名以下の企業の4割が専任の管理者が用意できない状態にある。こうした企業にとっては、統合型セキュリティアプライアンスは有効なのだが、実際に導入しているのは13%。7割以上は未定と回答している。」と、統合型セキュリティアプライアンスが受け入れられる余地がまだまだあると指摘した。



URL
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.veritas.com/ja/JP/resources/press/PressReleaseDetail.jhtml?newsCI=66492_2006_05_25_pr

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( 福浦 一広 )
2006/05/25 20:11

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