トレンドマイクロ株式会社は5月26日、Linux向けウイルス対策ソフト「ServerProtect for Linux」の新版「同 2.5」を販売開始すると発表した。
ServerProtect for Linuxは、Linux環境を対象としたウイルス対策ソフト。今回の新版では、Linuxのセキュリティを高めるために追加するモジュール「SELinux」をサポートしたほか、SUSE LINUX Enterprise Server 9、Red Hat Enterprise Linux AS/ES/WS 4.0といったサーバーOSと、Novell Linux Desktop 9、Debian 3.1に新たに対応している。
またインストーラに、インストール対象のディストリビューションを自動判別して実行する機能を追加したほか、リモートからネットワーク上のLinuxサーバーにインストールできるようにしている。
あわせて、統合管理ソフト「Trend Micro Control Manager」での管理に対応。社内の複数のサーバーに対して、一括で設定の適用を行えるようになるなど、管理機能が強化される。この機能は、2006年夏に提供される予定のTrend Micro Control Manager次期版から利用可能になる予定。
価格は、パッケージ版は1サーバーあたり15万5400円(税別)。ライセンス版は、サーバーに接続する可能性があるクライアントハードウェア数によって価格が決まる方式を採用しており、5クライアントの場合で2万5900円(同)。双方とも、2年目以降は更新料金が必要となる。
なおトレンドマイクロでは、企業のシステム管理者を対象に、サーバー利用に関するアンケートを実施している。有効回答数は206名、実施期間は5月17~18日。
それによると、Windowsサーバーへのウイルス対策は、9割近い企業で導入されているが、Linuxサーバーでは3割以上の企業が未導入であるという。またサーバーOSにLinuxを選ぶ理由として、64.4%が「コスト」、53.4%が「安定性」、52.1%が「セキュリティ」を挙げているのに対し、Windowsでは、「運用しやすさ」(77.9%)、「導入しやすさ」(65.2%)、「管理になれている」(57.5%)といった項目が上位に挙がっており、まったく異なる結果が現れている。
■ URL
トレンドマイクロ株式会社
http://www.trendmicro.co.jp/
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( 石井 一志 )
2006/05/26 11:44
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