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マカフィー、検疫ネットワーク機能も統合したセキュリティ管理ソリューション


米McAfeeのワールドワイド フィールドマーケティング&プロダクトマーケティング担当上級副社長、クリス・ケンワーシー氏
 マカフィー株式会社は5月31日、各種セキュリティ製品を一元管理するためのソリューション「McAfee Total Protection」を発表した。ウイルス/スパイウェア対策、迷惑メール対策、パーソナルファイアウォールをはじめ、ホスト型IPS(侵入検知システム)、検疫などの各機能を統合し、一元的な管理を行える。販売開始は7月下旬からの予定。

 Total Protectionは、管理ツール「ePolicy Orchestrator」との高度な連携機能を備えているのが特徴で、「顧客は統合されたセキュリティ管理を望んでいるが、Total Protectionではそれが提供できる」(米McAfeeのワールドワイド フィールドマーケティング&プロダクトマーケティング担当上級副社長、クリス・ケンワーシー氏)という。製品の多くは既存のものを統合する形となり、今回は「管理ツールの管理下に、ホスト型IPSや検疫ネットワークの部分も置くことができるようにしている点が変更点」(ケンワーシー氏)。

 ラインアップには、コンポーネントの違いで3種類が用意された。一番基本的な「Total Endpoint Protection for Enterprise」では、デスクトップ、サーバーのウイルス/スパイウェア対策、迷惑メール対策、パーソナルファイアウォールとホスト型IPSが含まれる。上位の「Total Protection for Enterprise」ではゲートウェイでの迷惑メール対策とウイルス対策機能が、最上位の「同 Enterprise Advanced」ではそれらに加えて、さらに検疫ネットワーク機能が追加される。

 また中小規模向けには、McAfee Total Protectionブランド内でASPサービス「Managed Total Protection」が提供される。これは、現行のASPサービス「McAfee Managed VirusScan plus AntiSpyware」に、パーソナルファイアウォール機能を統合したもの。クライアントPCに常駐するエージェントソフトと、マカフィーのデータセンターとの連携によって、セキュリティ対策を実現。対策結果はWeb上で一元的に確認することができる。

 1ノードあたりの価格は契約数によって変わるが、例えば1000~2000ノードのTotal Protection for Enterpriseで5900円(税別、新規契約時1年)、Total Protection for Enterprise Advancedで7000円(同)、500~1000ノードのTotal Endpoint Protection for Enterpriseで5000円(同)。最小10ユーザーから契約できる。Managed Total Protectionは現行と同じで、1~25ユーザーの場合、8640円(税別、新規契約時1年)。



URL
  マカフィー株式会社
  http://www.mcafee.com/jp/

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( 石井 一志 )
2006/05/31 17:37

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