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ソフォス、管理者の負担軽減を考慮した統合メールセキュリティアプライアンス


ES4000

英Sophos CEOのスティーブ・マンフォード氏
 ソフォス株式会社は7月4日、統合メールセキュリティアプライアンス「ES4000」を発表した。同日より販売を開始する。

 ES4000は、アンチウイルスやアンチスパム、コンテンツポリシー、レポート、メッセージフォレンジックなどの機能を備えた大規模企業向けのアプライアンス製品。OSにはFreeBSD、MTAにはPostfixを採用。1Uラックマウントの筐体を採用しており、Xeon 3.2GHz×2、146GB SCSI HDD×2、電源を2基搭載するなど、冗長化構成となっている。

 ウイルス・スパム対策のアップデートは5分ごとに自動的に実施。また、アプライアンスの状態を監視するハートビートリモート監視機能により、同社のサポートセンター側で24時間の監視も行われる。これにより、異常や警告などが発生した際、同社のサポートセンターからリモートアシスタントによる対策の実施、および管理者への通知が行われるため、管理の負荷の軽減にもつながるとしている。

 管理面では、コマンドラインインターフェイスを用いることなく、すべてWebブラウザベースのインターフェイスで操作できるのが特長。ダッシュボードにより、ウイルス・スパムのカウント、システムの状態、リアルタイムキャパシティ、統計情報などを確認することができる。

 そのほか、世界5拠点に設置されているソフォスラボと連携し、各種防御対策を総合的に提供。また、独自のGenotype(遺伝子型)テクノロジーにより、ウイルスの亜種やスパムキャンペーン(同じ内容で文面などが微妙に異なる迷惑メールを送信する手口)に迅速に対応できるのも特長としている。

 英Sophos CEOのスティーブ・マンフォード氏は、「フォーカスしたのがもっとも使いやすい製品を作るという点。競合製品を徹底的に分析したり、ユーザーの声を設計段階から反映したり、ユーザーの導入運用面を考慮したり、開発チームを多国籍化したりと、ユーザーのニーズに十分応えられるよう意識して開発した。引き続き、ユーザーからのフィードバックにきめ細かく対応し、“カイゼン”をし続けていく」と、ユーザーの利便性を最大限に考慮した製品であると強調した。

 価格は、1000ユーザー3年間の利用で、526万5000円。なお、年内に小規模企業向けのメールセキュリティアプライアンスを提供する予定も発表している。



URL
  ソフォス株式会社
  http://www.sophos.co.jp/


( 福浦 一広 )
2006/07/04 13:44

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