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日立電サ、ユーザー環境のセキュリティログ相関分析を行うソリューション


 日立電子サービス株式会社(以下、日立電サ)は7月20日、セキュリティ統合管理ソリューション「SecureEagle/SIM」を同日より販売開始すると発表した。

 SecureEagle/SIMは、これまで別々に管理してきた、ユーザー環境に導入されているさまざまなシステムのセキュリティログを相関分析して、セキュリティインシデントを検知するもの。日立電サでは米ArcSightと協業して、SIM(Security Information Management)機能を活用したセキュリティログの分析サービスを提供する。

 具体的には、複数デバイスのログをリアルタイムに相関分析することで、重大な影響を与えると思われるセキュリティインシデントを抽出し、その分析結果とユーザーへの影響度、推奨する対策方法案などを提供する。分析可能なデバイスはファイアウォールやIPSなどのセキュリティ機器をはじめ、ルータやスイッチといったネットワーク機器、サーバーOS、ミドルウェアなど130種以上にわたり、それらを一元的に取り扱うことで、高度な分析が提供できるという。

 また日立電サの物理セキュリティ管理システム「Webvisor」と連携することで、ログからだけでは判断できない「なりすまし」による不正アクセスや、情報持ち出しなどの追跡調査が可能になるとのこと。

 さらに、業界規制において求められるログ管理などのセキュリティ要件をカバーし、それらの規制への対応をサポートするほか、日本版SOX法で必要とされるエビデンスレポートにも対応していくとしている。

 価格は、基本的には個別見積もりだが、例として、ファイアウォール、IPS、Webサーバー各1台が対象の「外部(公開)ネットワーク監視モデル」は、初期導入費用が50万円から、月額サービス費用が23万円から。サーバー30台、クライアント1000台を対象とした「内部ネットワーク監視モデル」では、初期導入費用100万円から、月額サービス費用が140万円から、となっている。

 日立電サでは、2008年までの3年間で10億円の売り上げを見込む。



URL
  日立電子サービス株式会社
  http://www.hitachi-densa.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi-densa.co.jp/news/2052010_17605.html


( 石井 一志 )
2006/07/20 14:48

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