株式会社PFUは7月25日、検疫ネットワークを構築するためのソフト「iNetSec Inspection Center V3.0」が、シスコシステムズ株式会社(以下、シスコ)のNACパートナープログラム フェーズ2に対応する、「NAC Compatible Logo」を取得したと発表した。これに伴いPFUでは、NAC対応の検疫ソリューションを積極的に販売していく意向だ。
iNetSec Inspection Center V3.0では、OSやIEのセキュリティパッチ状態、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況などをチェックして、セキュリティポリシーを満たしていないPCを業務ネットワークに接続させないようにすることができる。隔離・接続拒否を実現する方法としては、セキュリティアプライアンスなどを用いるゲートウェイ方式、IEEE 802.1Xスイッチを用いる方式と、NAC対応機器を利用する方式の3種類が用意されていた。
一方、NACはシスコが主導するセキュリティソリューションで、シスコのネットワーク機器を利用して検疫を実現するための仕組みを提供している。NACフェーズ2では、それまで対応していたルータによるリモートアクセス制御に加えて、スイッチなどを利用したエンドポイント制御も可能になることから、より広い分野での適用が可能になる。
PFUは、今回のロゴ取得に伴い、シスコ製機器を利用していれば新規でスイッチなどのハードウェアを導入せずに検疫が実現できるこの方式のメリットを訴求し、シスコユーザーに対して広く導入を提案する考え。NAC方式で必要となるCisco ACS(Secure Access Control Server)の導入、インテグレーションといった派生ビジネスも含めて、直販およびパートナー経由で展開する計画である。
PFUでは、年間200システムの導入目標のうち、30システム程度をNAC方式で提供したいとしている。
■ URL
株式会社PFU
http://www.pfu.fujitsu.com/
ニュースリリース
http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new060725.html
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( 石井 一志 )
2006/07/25 11:03
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