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DNPと日本ユニシス、ICカードを用いたセキュリティシステムを共同開発


 大日本印刷株式会社(以下、DNP)と日本ユニシス株式会社は8月7日、ICカードを用いて、情報システム利用者のアクセス権限情報と認証情報を集中管理するセキュリティシステムを開発したと発表した。8月21日より販売を開始する。

 このシステムでは、情報システム利用者の権限情報の登録や、ICカード紛失時の失効処理、組織変更や人事異動に伴う権限の変更、情報セキュリティポリシーの設定などをWeb画面で行うことができる。またICカードのIDごとに、PCログオン、スクリーンロックといった利用ログを管理可能なほか、オプションの追加により、ファイル操作やWebブラウザの利用内容など、さらに詳細なログの管理も行えるとのこと。

 加えてこのシステムは、ICカードのデータフォーマットを共通化して、ゲートシステム、各種オフィス機器などを1枚のICカードで使えるようにする、SSFCの標準に対応。これによって、例えば、ゲートシステムによって入室情報がICカード内部で活性化されていない場合は、その室内のPCを利用できないようにするなど、各種機器を連携したセキュリティ強化が図れるとしている。

 認証や暗号化に関しては、PKIによる電子証明書や秘密鍵を用いたSSL認証、Active Directory認証、メール暗号化、電子署名添付、無線LAN利用時のネットワーク認証、通信データの暗号化といった機能を標準で備えた。

 開発にあたっては、DNPがクライアント部分を、日本ユニシスがサーバー部分を担当。製品は、日本ユニシスが「IDAgent」として販売するほか、DNPが「TranC'ert」としてOEM販売を行う。

 両社では、今後3年間の間に、ソフトウェアライセンスで8億円、ICカード、ICカード発行機、リーダライターなどの関連機器販売とサービスで12億円の売り上げを目指す。



URL
  大日本印刷株式会社
  http://www.dnp.co.jp/
  日本ユニシス株式会社
  http://www.unisys.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.unisys.co.jp/news/NR_060807_tieUp_DNP.html


( 石井 一志 )
2006/08/07 17:39

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