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Mirapoint ComplianceVaultのうち下位版の「MCV100」
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ミラポイントの技術部部長兼プロダクトマネージャ、徳久賢二氏
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ミラポイントジャパン株式会社(以下、ミラポイント)は10月16日、メールアーカイブアプライアンス「Mirapoint ComplianceVault」を発表した。従来のアーカイビング製品のように複雑・高価ではなく、中小企業でも利用できる簡便さ、安価な価格設定が売りという。
ComplianceVaultは、ラックマウント型のIAサーバーをベースに、メールアーカイブに必要な機能をすべて内蔵したアプライアンスサーバー。SMTP/POP/IMAPの各プロトコルをサポートし、Exchange Server、Notes、自社製品「Mirapoint Message Server」をはじめ、POP/IMAPを利用する幅広いメールシステムに対応できる。
導入後は、送受信されるメールをすべて内部のストレージに格納し、Webベースのインターフェイスで検索することが可能。監査ログも提供可能なほか、今後は256ビットの暗号化が施された状態でWORMメディアなどのテープデバイスへアーカイブデータを移す機能も提供される予定で、よりデータの安全性を高められるようになる。なおこの場合でも、インデックスデータはアプライアンス上に残されるため、検索性は失われない。
ミラポイントの技術部部長兼プロダクトマネージャ、徳久賢二氏は「アーカイブの製品は時には数億円規模になることも珍しくないが、当社ではコンプライアンスなどの面からアーカイブが必要とされるすべての企業に提供できる製品をアプライアンスで提供する」と、この製品の意義を説明する。
また米Mirapointのコーポレートマーケティング&グローバルチャネル担当取締役、クレイグ・カーペンター氏も、「欧米でも日本でもアーカイブの法的要件が高まっている。企業の中でのネットワークセキュリティを高めて、可視化やコントロールを提供していく」と述べた。
ラインアップには、1TB(RAID 0構成)のストレージを内蔵し、数十から数百ユーザーの環境の利用を想定した「MCV100」と、3.7TB(RAID 5構成)の容量を持つ上位製品「MCV370」が用意された。ミラポイントではこれらの製品を、中小企業や大企業の一部部門などを対象に販売する考え。今後はさらに、大規模な環境にも対応でき、複数年のデータでもスケーラビリティのある形でアーカイブを行える「MCV Cluster(仮称)」の投入も予定している。
価格は、MCV100で430万円(税別)から。一次代理店を中心として販売するほか、「アーカイブはセキュアなデータセンターで行う必要性もある」(徳久氏)ことから、ASPパートナー経由でのサービスビジネス展開もにらむ。ミラポイントでは、初年度2億円の販売を見込んでいる。
■ URL
ミラポイントジャパン株式会社
http://www.mirapoint.com/jp/
( 石井 一志 )
2006/10/16 16:17
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