マイクロソフト株式会社は11月15日、Windowsに関する修正プログラムを6件公開した。そのうち、深刻度がもっとも高い「緊急」の修正プログラムは5件。
「MS06-067」は、Internet Explorerの累積的な修正プログラム。深刻度はもっとも高い「緊急」。対象は、Internet Explorer 5.01 SP4/6.0/6.0 SP1。影響を受けるOSは、Windows 2000 SP4/XP SP2/XP Professional x64 Edition/Server 2003(SP1含む)/Server 2003 R2/Server 2003 for Itanium-based Systems(SP1含む)/Server 2003 x64 Edition。
「MS06-068」は、Microsoftエージェントに存在する脆弱性に対応した修正プログラム。Microsoftエージェントが特別な細工がされた.ACFファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在するために起こるもので、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピュータが完全に制御される可能性がある。深刻度はもっとも高い「緊急」。対象は、Windows 2000 SP4/XP SP2/XP Professional x64 Edition/Server 2003(SP1含む)/Server 2003 R2/Server 2003 for Itanium-based Systems(SP1含む)/Server 2003 x64 Edition。
「MS06-069」は、アドビシステムズのMacromedia Flash Playerに存在する脆弱性に対応した修正プログラム。SWFファイルを処理する方法に脆弱性が存在するために起こるもので、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピュータが完全に制御される可能性がある。深刻度はもっとも高い「緊急」。対象は、Flash Player 6またはそれ以前のバージョン。影響を受けるOSは、Windows XP SP2/XP Professional x64 Edition。Flash Player 7以降では影響を受けない。
「MS06-070」は、Workstationサービスに存在する脆弱性に対応した修正プログラム。Workstationサービスに未チェックのバッファが含まれるためにリモートでコードが実行される脆弱性が存在するために起こるもので、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピュータが完全に制御される可能性がある。深刻度はもっとも高い「緊急」。対象は、Windows 2000 SP4/XP SP2。
「MS06-071」は、XMLコアサービスの脆弱性に対応した修正プログラム。XMLコアサービス内のXMLHTTP ActiveXコントロールに脆弱性に存在するために起こるもので、攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピュータが完全に制御される可能性がある。深刻度はもっとも高い「緊急」。対象は、すべてのWindowsにインストールされたMicrosoft XMLコアサービス4.0 SP2/6.0。
「MS06-066」は、NetWare用クライアントサービス(CSNW)に存在する脆弱性に対応した修正プログラム。攻撃者によりこの脆弱性が悪用された場合、影響を受けるコンピュータが完全に制御される可能性がある。深刻度は上から2番目の「重要」。対象は、Windows 2000 SP4/XP SP2/Server 2003(SP1含む)/Server 2003 R2。
これらの修正プログラムは、Windows Update、Microsoft Updateまたは同社ダウンロードセンターから入手できる。
■ URL
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
NetWare用クライアントサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(MS06-066)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-066.mspx
Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(MS06-067)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-067.mspx
Microsoftエージェントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(MS06-068)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-068.mspx
AdobeのMacromedia Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行される(MS06-069)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-069.mspx
Workstationサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(MS06-070)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-070.mspx
Microsoft XMLコアサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(MS06-071)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms06-071.mspx
( 福浦 一広 )
2006/11/15 09:59
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