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Trend Micro Network VirusWall Enforcer 2500
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プロダクトマネージャの岡野健人氏
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トレンドマイクロ株式会社は11月20日、検疫ネットワークシステムを構築するためのアプライアンス「Trend Micro Network VirusWall Enforcer 2500」を発表した。従来製品「Network VirusWall」の機能を大幅に強化したもので、出荷は12月12日より開始される予定。
Network VirusWall Enforcer 2500は、不正なPCなどを隔離するゲートウェイ機能と、検査を行う検疫ポリシーサーバー機能を組み合わせたアプライアンス製品。ネットワークのセグメント間などに設置して利用する、ゲートウェイ方式を拡張した形で検疫ネットワークを実現する。
確認できるクライアントPCの状態は、OSのパッチ適用状況やウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況、またレジストリチェックによるアプリケーションのインストール状況などで、ポリシーに違反するPCを通常の企業ネットワークから隔離可能。検査ツールをActive Xで自動配布する仕組みを盛り込み、クライアントPCにエージェントを入れ込む必要をなくしたため、導入に際しての手間を軽減でき、設置後簡単な設定のみで導入可能となった。また、ウイルス対策ソフトは他社製品のチェックも行えるようになっている。
「エージェントレスのメリットを生かして、学校やホテルなど、管理していないPCが接続される環境でも利用できる。工場や店舗などパッチがなかなか適用できない場合や、POS端末の防御にも最適」(プロダクトマネージャの岡野健人氏)。
ウイルス対策ソフトを導入していないPCに対してリアルタイム検索ツールを自動で送り込み、最新のパターンファイルでウイルスをチェックする機能や、ウイルスに感染したPCへ復旧ツールを送って自動復旧する治療機能も搭載。ネットワークトラフィックを検査してワームなどを遮断する機能、IM(インスタントメッセージング)ソフトの使用制限機能も備える。
ポリシーは最大128まで設定でき、グループごとに異なったポリシーを適用することも可能。管理機能を新たに内蔵し単体でも管理を行えるようにしたほか、アクセス時のユーザー認証に外部のLDAPやActive Directoryも利用できるようになった。
なおハードウェアは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×5を備える、従来と同じものを利用する。
今回は、機能だけでなく価格体系も一新された。ユーザー数に応じたライセンス費用とハードウェア価格の合算だったこれまでの料金体系を改め、利用可能な最大ユーザー数(同時接続)が設定された5モデルから、ユーザーが必要な製品を選択する方式に変更している。価格は、250ユーザーまでのエントリーモデルで195万円(税別)で、最大4000ユーザーに対応する最上位製品では950万円(同)。なお、トレンドマイクロでは、今後1年間で5億円の販売を見込む。
■ URL
トレンドマイクロ株式会社
http://www.trendmicro.co.jp/
ニュースリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2006/news061120.htm
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2006/11/20 15:39
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