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NEC、情報漏えいの危険性に応じて対策を自動立案する「漏えいリスク管理技術」


 日本電気株式会社(以下、NEC)は12月4日、PCからの情報漏えいの危険性を自動で判定し、リスクの高さに応じて、最適なセキュリティ対策を立案してくれる「漏えいリスク管理技術」を開発したと発表した。

 同技術は、(1)PCが保持する情報の機密度を判定する機密文書検出、(2)セキュリティ設定の脆弱性に起因する漏えいリスクを自動分析するリスク評価、(3)PCごとに最適な対処方法を自動的に判定する対策立案の技術によって実現される。

 機密文書検出技術により、あらゆる文書を名簿のような表に見立てて個人情報を検出することで、名前、住所、電話番号などが結び付いている個人情報が何件含まれているかが判定される。これにより、特に漏えい事故が懸念される個人情報が特定できるとする。

 リスク評価技術では、脆弱性と情報漏えいの原因となる具体的な驚異との関係を記述したデータベースを用いて、漏えいリスクが判定される。これにより、どのような漏えいリスクがどの程度存在するかが明確になる。

 セキュリティ対策立案技術では、判定された漏えいリスクに対して、リスク低減効果、導入・運用コスト、使い勝手の低下による業務効率への影響などの多面的な条件に応じて、最適なセキュリティ対処方法が自動的に立案される。このため、企業は漏えいリスクに対して、バランスの取れた費用対効果で対処することが望めるとしている。

 なお、NECは同技術の概要を、12月6日から8日まで東京ビッグサイトで開催されるC&Cユーザーフォーラム&iEXPO2006」に出展する予定。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0612/0406.html


( 川島 弘之 )
2006/12/04 16:40

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