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LAN Shieldスイッチ CS4048Xシリーズ
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CS4048Xシリーズの設置イメージ
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日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は12月7日、米Consentry Networks(以下、Consentry)のセキュアスイッチ「LAN Shieldスイッチ CS4048Xシリーズ」を発表した。12月8日より販売を開始する。
Consentryはこれまで、ネットワークへの透過的な設置を行えるインライン型のセキュリティアプライアンス「LAN Shieldコントローラ CS1000/2400シリーズ」を提供してきた。この特徴は、ユーザーIDとIPアドレス、MACアドレスの情報を結びつけ、個々のユーザーの行動を把握可能にした点。加えてアプリケーションレイヤでの振る舞いまでを判断できる能力を持つため、どのユーザーがどのアプリケーションで何をしたか、といった詳細な内容までを管理者が把握できるほか、プロトコルレベル、アプリケーションレベルでのアクセス制御を可能にしている。また、振る舞いベースのマルウェア検知能力も備えており、ワームの拡散防止などにも効果的に働くという。
こうした特徴を持つConsentryの製品はこれまで、コアスイッチとエッジスイッチの中間に設置され、そこを通過するトラフィックを監視することで、上記の機能を実現してきた。CSシリーズは、導入に際して既存の環境を変更する必要がなく、手間がかからない反面、エッジスイッチレベル、つまりネットワークでの末端におけるアクセスコントロールや可視化、ワームの拡散防止などはできなかった。
そこでConsentryでは、CS4048Xシリーズを提供することで、この課題に応えるという。同シリーズは、一般的なレイヤ2スイッチ(オプションでレイヤ3機能を付加可能)としての機能を持つ一方、CS1000/2400シリーズと同等の監視・制御機能を備えており、エッジレベルにおけるセキュリティコントロールや通信の可視化を実現することができる。スイッチのリプレースこそ必要にはなるものの、よりきめの細かい制御が可能になるわけだ。
日商エレのセキュリティ事業部 榎本瑞樹マネージャーは、「現在の企業では、必ずしもサーバーファームにサーバーがまとまっているとは限らない。この製品では、そうした、部門ごとにサーバーがあるような環境でも適応可能。また、エッジレベルでのワーム拡散も防止できる」と述べ、CS4048Xシリーズの持つ意味を説明。製品ラインアップが増えたことで、たとえばCS2400を上流に配置する一方で、一部部門にだけCS4048Xを導入する、というように、ネットワークへの実装に際して、選択肢が増えたことは大きな意味があるとした。
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日商エレのセキュリティ事業部 榎本瑞樹マネージャー
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インターフェイスは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×44、SFP×4、10Gigabit Ethernet(XFP)×2を持ち、スイッチ容量が101Mpps、セキュアスイッチレートが10Gbps。200ユーザーまでの同時アクセスに対応できる。
価格は、通常版の「CS4048X」が298万円(税別)から、Ethernet経由での給電機能であるPoE機能付き「CS4048X PoE」が348万円(同)からと、一般のスイッチとあまり変わらない金額で提供する。榎本マネージャーは、「10Gbpsのアップリンクを利用して、当社が扱っている米Foundryの高速スイッチとの連携に対応しながら、エッジでセキュリティを確保する、という利用法も可能で、ソリューションとして他社との差別化を図りたい」と述べた。
なお榎本マネージャーは、2月の取り扱い開始以来の状況について触れ、「最初は、(検疫やユーザーアクセス制御、通信の可視化といった機能を統合した)オールインワン製品であり、安価に導入できる点が注目されていたが、内部統制の動きが強まる中で、企業が整備した認証基盤をネットワーク認証・制御まで簡単に持っていけるという点が、現在は評価されている」との認識を語っている。
■ URL
日商エレクトロニクス株式会社
http://www.nissho-ele.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nissho-ele.co.jp/press/goods/2006/0612_con-cs4048x.htm
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