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シマンテック、エンドポイントを包括的に保護する「Sygate Enterprise Protection」


シマンテックのプロダクトマーケティング部、広瀬努氏

SEPとNACの関連性
 株式会社シマンテックは12月7日、企業のエンドポイントを保護するソフトウェア製品「Symantec Sygate Enterprise Protection 5.1(SEP)」と「Symantec Network Access Control 5.1(NAC)」の日本語版を発表した。出荷開始はSEPが同日から、NACは2007年1月下旬からで、価格は両製品ともオープンプライス。

 SEPは、「パーソナルファイアウォール(PFW)」、「侵入防止」、「デバイスコントール」、特定のファイル、レジストリやプロセスへのアクセスを制御する「システムレベルのOS保護」など各種テクノロジーをまとめた製品。悪意のあるコードの侵入や、エンドポイント機器からのデータの不正な持ち出しを防ぎ、エンドポイントセキュリティを包括的に実現することができる。

 構成は、クライアントにインストールして各種機能を実現する「Agent」とポリシー定義やレポート作成を行う「Policy Manager」が連動する形となり、複数のクライアントを1つの管理コンソールで一括管理することが可能。そのため、「セキュリティを高水準に保ちながら、管理コストの低減にもつながる」(シマンテックのプロダクトマーケティング部、広瀬努氏)とし、さらに「2007年の夏には、ウイルス・スパイウェア対策も統合した新エンドポイントセキュリティソリューションも発表していく予定だ」とした。

 NACは、クライアントがネットワークにアクセスする前にPCの健全性チェックを行う製品。ネットワークにアクセスする前のPCクライアントに対して、門番の役割を果たす「Enforcer」が、パッチレベルやレジストリの値、アンチウイルスソフトの動作状況などをチェック。ポリシーの用件に合致しないクライアントにセキュリティアップデートを自動で実施したり、接続自体を拒否するといったことが行える。Enforcerは、「LAN Enforcer」とDHCPからIP付与時に制御可能な「DHCP Enforcer」、VPNなどに対応する「Gateway Enforcer」の3種類となり、すべてソフトウェアとして提供される。

 なお、SEPとNACはAgentと管理コンソールの共用が可能。そのため、SEPがすでに導入された環境に、Enforcerをインストールしたサーバーを用意するだけでNACも利用可能となる。



URL
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20061207_01


( 川島 弘之 )
2006/12/07 17:56

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