ネットワーク側にセキュリティ機能を持たせた「Secure Service Platform」-7社が開発
株式会社日立製作所(以下、日立)、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)、株式会社KDDI研究所、KDDI株式会社、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、日本電気株式会社(以下、NEC)、富士通株式会社の7社は12月11日、安心・安全なインターネット環境を実現する技術「Secure Service Platform」を開発したと発表した。同技術は、総務省の委託研究「高度ネットワーク認証基盤技術に関する研究開発-認証機能を具備するサービスプラットフォーム技術」で研究開発されたもの。
Secure Service Platformは、ネットワーク側に認証をはじめとするセキュリティ機能を持たせることで、利用者個々に行っていたセキュリティ対策の手間を軽減するもの。セキュリティ機能をネットワーク側に集中配置することで、サービス提供者およびサービス利用者が容易にかつ安心して利用できるネットワーク環境を実現できるのが特徴。
Secure Service Platformの主な要素技術として、1)利用者がだれであるかをネットワークが認証した上で、プライバシーを保護しながらサービスとの接続を確立する「ネットワーク仲介型認証技術」、2)ネットワークに許可されていない通信や権限のない通信を防止する「リアルタイム適応アクセス技術」、3)通信で利用するネットワーク回線を、サービス提供者と利用者側の要求と適合させるとともに、サービス提供者と利用者との間の通信状態を正確に記録・通知する「通信コーディネーション技術」、4)利用者が利用したサービスからプライバシーが侵害されることのないよう個人情報を保護する「個人情報保護技術」、などが用意されている。
なおSecure Service Platformは、安心・安全インターネット推進協議会と協力し、各社が設ける会場において一般公開される。公開日は、2007年1月15日から19日(17日を除く)。