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松下電器、認証速度0.3秒の虹彩認証カメラ「BM-ET200」


虹彩認証カメラ「BM-ET200」
 松下電器産業株式会社は12月26日、人体の一部を使って本人確認を行うバイオメトリクス(生体認証)機器として、虹彩認証カメラ「BM-ET200」を発表した。2007年1月9日から出荷を開始する予定。

 虹彩とは、眼球内にある薄い円盤状の膜のこと。非常に複雑な模様で、指紋と同様、個人の特定に有効だとされている。BM-ET200は、この虹彩を利用してバイオメトリクス(生体認証)を行うためのデバイス。利用者がBM-ET200に内蔵されたミラーをのぞき込むと、内蔵カメラが眼を自動認識して撮影(キャプチャ)を実行。利用者の虹彩とシステムに登録された虹彩が一致すれば認証成功となる。

 特徴としては、キャプチャからデータ照合、認証までの時間がわずか0.3秒という高速認証を実現したほか、内蔵ミラーを従来のシングルミラーから両目でのぞけるダブルミラー方式に変更。両目の位置あわせが簡単にできるよう工夫がされた。さらに、利用者とカメラ間の距離については、距離インジケーターと音声ガイドで誘導する機能も搭載され、利用者にストレスを感じさせない設計となっている。

 動作モードとしては、「スタンドアローンモード」と「ネットワークモード」に対応。

 スタンドアローンモードでは、カメラ本体に内蔵された50人分のライセンスを利用することで、初期設定以外はPCなしでも運用が可能となる。操作やログ取得などにはUSBテンキーとUSBメモリを利用する。小規模オフィスや店舗にも導入が容易とのことだが、ライセンスの拡張はできないので注意が必要だ。

 ネットワークモードでは、管理ソフト「BM-ES200」をインストールした管理PCと虹彩認証カメラをLANで接続。25人分のユーザーライセンスがBM-ES200に含まれた形で提供され、ライセンス追加オプション(100人、1000人、3000人、5000人いずれか)を利用すれば、カメラ最大256台、ユーザー最大1万25人まで管理することが可能となる。

 なお、管理ソフトのBM-ES200さえあれば、今回のBM-ET200と従来機種の「BM-ET330」との共存も可能とのこと。



URL
  松下電器産業株式会社
  http://panasonic.co.jp/index3.html


( 川島 弘之 )
2006/12/26 14:00

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