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日本CA、企業内外でのSSOを実現するID管理ソリューション新版


eTrust SiteMinder

ビジネスユニットマーケティングの金子以澄氏
 日本CA株式会社は1月18日、Webアプリケーションにおける効率的なアイデンティティ(ID)管理を実現するソリューションの新版、「eTrust SiteMinder r6.0 SP5(以下、SiteMinder r6.0 SP5)」を発表した。出荷開始は1月18日からで、価格は52万4000円(100ユーザー)から。

 eTrust SiteMinder r6.0 SP5は、Webアプリケーション向けのセキュリティ基盤として、一元化されたユーザーID管理やアクセス制御、ならびに企業内外のWebサイト間でシングルサインオン(以下、SSO)を実現するソリューション。特徴となるのが、企業内のシステムだけでなく、外部ドメインのWebアプリケーションともIDのフェデレーション(連携)が行える点だ。

 ビジネスユニットマーケティングの金子以澄氏によると、「これにより、ASPのような外部ドメインで利用するWebサービスでも、社内で利用するWindowsのIDなどとSSO化させることができる」とのこと。さらにその場合、「ASPサービス事業者側にフェデレーションインフラ基盤が整っていなくても連携は可能」(金子氏)だという。

 導入に際しては、エージェント型かプロキシ型どちらかの構成から選ぶことができる。エージェント型の場合、社内のWebサーバーに直接エージェントソフトをインストールし、プロキシ型の場合は、エージェントの代わりに専用のプロキシサーバーを設置する形だ。2種類から選べるようにした理由は、「例えば古いバージョンのOSを利用していて、エージェントが導入できないようなユーザーにも対応するため」とのこと。

 ポリシーの管理は、「Policy Server」が一手に引き受ける。これにより、アイデンティティの一元管理が可能となり、ポリシー変更にも迅速に対応できるほか、ユーザー単位やグループ単位できめ細かくアクセス制御が可能になる。 また金子氏は、スケーラビリティと可用性の高さにも言及。「SiteMinder r6.0 SP5自体にロードバランスやフェールオーバー、クラスタリングの機能が搭載されており、冗長化のためのシステムをわざわざ別に用意する必要がない」とした。ユーザー数を多く持つ顧客には、この点が評価されることも多いという。


eTrust Siteminder概要 複数パートナーとのID連携 システム構成図

 日本CAによると、「今後、多くの企業で日本版SOX法への対応が求められる。本年度は当社としてもそこへフォーカスし、大・中規模企業向けにトータルなソリューションを提供していく予定だ」という。そのうえで、「企業内のIDを一元管理できるSiteMinderは、その1stステップになり得る」とした。事実、日本版SOX法に向けた対策の端緒として、同ソリューションやOS強化ソリューションの「eTrust Access Control」を導入する顧客は多いとのこと。


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URL
  日本CA株式会社
  http://www.caj.co.jp/
  プレスリリース
  http://www3.ca.com/jp/press/PressRelease.aspx?CID=97460


( 川島 弘之 )
2007/01/18 16:58

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