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データ復旧センター、不正使用されたシステムから証拠や手がかりを調査するサービス


 株式会社データ復旧センターは3月12日、PCの証拠保全のためのデータ解析(コンピュータフォレンジック)を行う「コンピュータフォレンジックサービス」を同日より提供開始すると発表した。

 同サービスは、不正に使用されたPCなどを調査し、証拠や手がかりを取得、復元、ならびに整理して報告するサービス。専門機関によってトレーニングを受けたデータ解析のエキスパートが調査を実施。

 サービスメニューは、調査と調査報告書の作成のみを行う「ベーシックフォレンジックサービス」と、より詳細な調査が実施できる「アドバンスフォレンジックサービス」の2つ。ともに調査から報告書作成までをサポート。

 ベーシックフォレンジックサービスでは、データ復旧センターのラボにて調査を実施。監査機関などから過去にさかのぼった資料の提出要求を受けた場合や、退職者などのPCデータの回収が必要な場合、情報漏えい事故における該当ファイル・通信利用状況の痕跡検索を行う場合に有効とする。

 一方のアドバンスフォレンジックサービスでは、調査のためにシステムを停止することができない場合や、秘密裏に調査を実施したい場合に、データ復旧センターの調査員が出張して媒体の複製作業および調査を実施。訴訟を控えている場合など、より厳格に調査する必要がある場合に有効とする。

 これらのサービスともに、データ復旧センターでは、フォレンジックに必要なスキルが学べるトレーニングプログラムも提供する方針。

 HDDの取り扱いやFAT・NTFSに関する基礎知識、証拠保全ツールの使用方法などが学べる「ベーシックトレーニング」、Windows以外のOSにも対応できるよう、ほかのファイルシステムに関しても学べる「アドバンストレーニング」が用意されている。

 そのほか、実際にプログラムで使用する解析ツールや証拠保全ツールの販売も行うとのこと。



URL
  株式会社データ復旧センター
  http://www.drivedata.jp/
  プレスリリース
  http://www.drivedata.jp/press29.html


( 川島 弘之 )
2007/03/12 17:13

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