米Top Layer Networks(Top Layer)は4月11日(米国時間)、不正侵入防御システム(IPS)の新版「IPS 5500 Eシリーズ」を発表した。同時に、ネットワークに設置された複数台のIPS 5500をリアルタイムに制御する集中管理システム「IPS Controller」の新版も発表。ともに同日より出荷を開始する。
IPS 5500 Eシリーズは、「TopInspect」というパケットインスペクション技術を採用したIPSアプライアンスで、ネットワークトラフィックを2つの部品として分析するのが特徴。1つは、プロトコル精査モジュール(PVM)で、コミュニケーションを初期化してペイロードデータを伝送するネットワークプロトコルを精査。もう1つは、データ精査モジュール(DVM)で、ネットワークプロトコルによりペイロードとして伝送される実際のファイルを精査する。
またIPS 5500 Eシリーズでは、好ましくないアクセス、悪意のあるコンテンツ、レートベース攻撃に対抗する「Three Dimensional Protection(3DP)防御アーキテクチャ」を拡充して、サーバーに加えてデスクトップPCの防御機能も提供するという。
そのほか、スパイウェアおよびウイルス防御の性能を向上するとともに、ファイルベースのリモート実証コードからの保護を実現。また、P2Pアプリケーションの制御ポリシーを作成・管理する「P2P PVM」、ならびにSIPプロトコルにおける脆弱性を保護する「SIP PVM」を搭載した。
管理ソフトウェアとTopResponseアドバイザリ、および自動アップデートサービスで構成されるIPS Controllerにおいては、「ワンクリック・アグリゲーション・モデル」を採用。セキュリティ管理者が管理下のIPSユニットいずれからも統合された情報にアクセスすることができる。これにより、複数のIPS 5500 Eシリーズが地理的に離れた場所に導入されていたとしても、一元的な管理が可能という。
■ URL
米Top Layer Networks
http://www.toplayer.com/
プレスリリース(日本語抄訳)
http://www.toplayer.co.jp/press/press07/p_04110.html
( 川島 弘之 )
2007/04/11 18:13
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