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フォーバル、電子署名分野へ本格参入-モバイルPKIを実現する「FC-mGate」を提供


 株式会社フォーバルは4月18日、セキュリティ・モバイル事業の強化を目的に、モバイルPKI(公開鍵認証基盤)ソリューションを推進していく「セキュアソリューションディビジョン」を創設すると発表した。併せて強化施策の第1弾として、株式会社ファーバル クリエーティブがセキュアモバイルプラットフォーム「FC-mGate」を6月から提供する。

 FC-mGateは、モバイルPKIを実現するためのソリューション。従来の携帯電話では電子証明書を直接本体(メモリ内)に格納することはできなかったため、モバイルPKIを利用する場合は、SDカードなどの外部メディアを利用する必要があった。そのため万が一にも不正に証明書をコピーされる可能性があり、モバイルPKIとしての安全性を確保することが困難であった。ところが、2006年にNTTドコモがメモリ内に直接格納できる機種(FOMA D903/F903/D703)を発売。これを受けて、携帯電話から社内業務アプリを利用する際の認証にPKIを利用して、高い安全性を実現しようというコンセプトで開発されたのがFC-mGateだ。

 構成要素は、「電子署名用iアプリ」「電子署名データ転送用インターフェイス」「業務システム連携ASPインターフェイス」の3つ。電子署名自体は既存のCA(認証局)が発行するものを利用する。

 電子証明書は、携帯電話用のWebサイトから手軽にインストールが可能。電子署名用iアプリで電子署名を行い、データ転送用インターフェイスを通じてデータを送信。業務システムと連携するために、ゲートウェイ基盤システムにてPC用にデータを変換する。

 現在用意されている業務システム連携ASPインターフェイスは、「e-Tax消費税申告」「電子稟議(りんぎ)決裁」「電子入札改札システム」の3つ。今後は「モバイル版内部統制ASPサービス」や医療関係のインターフェイスも開発していくとのこと。

 なおソフトバンクの携帯電話にも、メモリ内に電子署名を格納する機能が実装され次第、対応していく予定だ。auに関しては、独自の「BREWアプリ」の仕様が公開されれば対応していくことも可能とのこと。

 現時点で価格は明らかにしていないが、今後3年間で20億円の売り上げを目指すとのこと。



URL
  株式会社フォーバル
  http://www.forval.co.jp/
  株式会社フォーバル クリエーティブ
  http://www.forvalcreative.com/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.forval.co.jp/news/release/pdf/041807securitymobile.pdf


( 川島 弘之 )
2007/04/18 16:37

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