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日本HP、ネットワーク端末セキュリティを実現するアプライアンスとソフト製品


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は4月24日、ネットワーク認証・検疫アプライアンス「ProCurve Network Access Controller 800(以下、Access Controller 800)」、および不正トラフィックを検出して対処するソフト「ProCurve Network Immunity Manager(以下、Immunity Manager)」を発表した。9月1日から販売を開始する。

 Access Controller 800は、RADIUSサーバーが行う認証機能やクライアントに対する検疫機能など、ネットワークアクセスに必要な多数のコンポーネントを統合した1Uラックアプライアンス製品。802.1x、インライン、DHCPなどの複数の動作モードに対応する。

 Immunity Managerは、ネットワーク内部のトラフィックを監視して、多様な脅威を排除するためのソフト製品。ProCurveの末端のスイッチからリアルタイムに検出したパケットデータから、疑わしいふるまいを検出するNBAD(Network Behavior Anomaly Detection)分析に対応。また、ウイルスに感染した機器のアクセス速度を制限する「Virus Throttle技術」を搭載したスイッチと連携して、同技術の機能が発する攻撃アラートを受け取ることも可能。こうした脅威検出アプローチにより、パターンファイルがカバーしていない未知の脅威にも有効という。なお他社製品のIDS/IPS/UTMとも連携させることもできるという。

 脅威を検出した際には、単にパケットの通過を止めるだけでなく、脅威の発生源となっているPCを検疫用に区切ったVLANに移行させることができる。そのほか、MACアドレスのロック、ポートのシャットダウン、利用帯域の制限、管理者へのアラートなど、状況に応じて柔軟に対処することが可能。

 そのほかセキュリティ事象の一元管理・収集・分析機能やポリシー管理機能、レポーティング機能なども備える。

 なお日本HPでは、今回投入する両製品を中核に「ProActive Defense」ソリューションを展開。同社が次世代ネットワークに関するビジョンとして掲げる「Adaptive Networks」構想実現のための3つの要素、1)ユーザーへの適応力、2)アプリケーションへの適応力、3)組織のニーズへの適応力に対して、セキュリティの面から横断的な価値を提供するとした。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-087.html


( 川島 弘之 )
2007/04/24 12:40

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