株式会社ジャストシステムは5月16日、ロシアKaspersky Labsの企業向け統合セキュリティソフト「Kaspersky Anti-Virus for Windows Workstation 6.0」を、7月中旬より販売開始すると発表した。またあわせて、共存型ウイルス対策ソフト「Kaspersky SOS」も発表された。こちらは10月中旬の発売を予定するとのこと。
Kaspersky Anti-Virus for Windows Workstation 6.0は、ウイルス対策機能を中心とした統合セキュリティソフトで、「悪性プログラムの検知率や、新規ウイルス対策の早さが特徴」(ジャストシステム)。一般的なファイルスキャン機能に加えて、ファイル操作やメール受信、Webサイト閲覧時のリアルタイムスキャン機能、未知のウイルスに対する「プロアクティブディフェンス」機能も搭載する。またウイルス対策だけでなく、フィッシング対策、スパイウェア対策、パーソナルファイアウォール、迷惑メール対策の各機能も搭載しており、総合的なセキュリティ対策を行えるという。
企業向けならではの機能として、集中管理ツール「Kaspersky Administration Kit 6.0」からの統合管理に対応。企業のセキュリティポリシーにあわせて、クライアントPCのパラメータ設定などをネットワーク経由で行えるほか、定義ファイルやアップデートプログラムの適用、管理・監視も実施できる。加えて、ウイルス検知時のレポーティング機能も搭載された。
さらに更新ファイルは、Kaspersky Labsのサーバー、社内の管理サーバー双方からダウンロードできるようになっており、外出先でもネットワーク環境を用意できれば、最新の定義ファイルなどを入手できるようになっている。
対応OSは、Windows Vista/Vista x64/XP SP2以降/2000 Professional SP4以降。価格はオープンだが、他社のウイルス対策製品と同程度になる見込みという。
一方のKaspersky SOSは、他社のウイルス対策製品と共存できる点が特徴。セキュリティ対策を多重化することによって、検知率の向上を図るための製品で、ジャストシステムでは、「高いウイルス検知率と最速の定義ファイル更新のKasperskyが、PCのセキュリティをより強固にする」とコメントしている。価格は未定。
■ URL
株式会社ジャストシステム
http://www.justsystem.co.jp/
ニュースリリース
http://www.justsystem.co.jp/news/2007f/news/j05161.html
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( 石井 一志 )
2007/05/16 11:40
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