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マイクロソフト、“月例パッチ予告”の形式を6月分から変更

セキュリティ情報も“わかりやすく”レイアウト変更

セキュリティレスポンスチーム セキュリティレスポンスマネージャの小野寺匠氏
 マイクロソフト株式会社は5月17日、同社が提供している製品のセキュリティ情報の事前告知とについて、6月分より提供内容をあらためることを明らかにした。あわせて、セキュリティ情報についてもレイアウトを変更し、従来よりも見やすくする。事前告知の形式変更については、当初4月より行うことを発表していたが、実施が延期されていた。

 事前情報については、セキュリティ情報ごとの深刻度を個々に記載するとともに、関連する製品バージョンも明記する。また、従来の事前告知では省かれていた「脆弱性の影響」や「影響を受けるソフトウェア」についても、パッチ公開時に公表されているセキュリティ情報と同等の内容が公開されるという。

 パッチ公開時のセキュリティ情報についても、従来よりも見やすい形式にあらためる。「従来は階層が深くて複雑で、似たような情報がいろんなところにあった、読みにくいという話があった。概説には今までほとんど情報がなかったが、今回は情報を集約し、この部分を見るだけでぱっと判断できるようにしている」(セキュリティレスポンスチーム セキュリティレスポンスマネージャの小野寺匠氏)。

 また、「影響を与えるコンポーネントとOSの組み合わせが分からない、という声があり、影響を受けるソフトの並べ方を変えた。表形式を多用して、見やすいようにしている」(小野寺氏)。なお、セキュリティ情報に一般ユーザーが誘導されるケースも多くあり、内容が分からないというフィードバックを得たことから、「日本語版のみ、絵で描いてある(絵で見るセキュリティ情報への)大きなリンクを入れた」(同氏)とのことである。


新形式のセキュリティ情報の画面イメージ 新形式のセキュリティ情報では、コンポーネントごとに深刻度を記載するようになっている


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  新形式のセキュリティ情報のサンプルページ
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/Bulletin/ms07-016-example-of-new-layout.mspx

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  ・ マイクロソフト、セキュリティ情報の事前告知の内容を改善-個々の深刻度や影響を明確に(2007/04/04)


( 石井 一志 )
2007/05/18 18:42

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