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FingerThrough III
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日本電気株式会社(以下、NEC)は6月5日、指紋認証による入退室管理システム「FingerThrough III」を発表した。6月14日から出荷を開始する。
FingerThroughは、NEC独自開発の指内散乱光直接読み取り方式を採用することで、通常、読み取りが困難な乾燥指や湿潤指でも快適に利用できるようにした指紋認証による入退室管理システム。高精度の照合アルゴリズムにより、ID番号を併用せずに指紋認証だけで実用に耐えるセキュリティ強度を確保するとともに、本体に電気錠制御部を内蔵することで、短期間での施行も可能にしているのが特徴だ。
新製品では、複数の「ドアコントロールパネル」において入退室履歴の不整合を監視する「グローバルアンチパスバック」機能を搭載。“共連れ通行”や“すれ違い退室”などの抑止を実現した。また他システムとの連携性を向上。ICカードと組み合わせた強固な認証システムなど、ユーザー環境に合わせたシステムを柔軟に構築できるようにした。
そのほか、ドアコントロールパネルの登録データや扉の利用履歴などを自動バックアップしたり、ユーザーごとに異なる利用環境の情報をSDメモリカードに登録してバックアップできるようにすることで、管理性、保守性も向上させている。
価格は、ドアコントロールパネルが39万8000円(税別)、「ドアコントロールパネルソフトウェアV3」が10万円(同)。NECでは今後1年間に2000台の販売を見込む。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0706/0501.html
( 川島 弘之 )
2007/06/05 18:29
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