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NECなど、監査・検疫方式を大幅拡張した「InfoCage PC検疫」ソリューション


 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECソフト株式会社は7月4日、自社のセキュリティポリシーを満たさないPCを社内ネットワークから隔離する検疫ソリューションの新製品「InfoCage PC検疫」を発表した。8月1日から出荷を開始する。

 InfoCage PC検疫は、NECの検疫ツール「CapsSuite/PC検疫システム」とNECソフトの検疫ツール「SecPilot」を統合強化した製品で、監査機能や検疫方式、動作プラットフォームなどを拡張したのが特徴。

 監査機能の拡張では、クライアントセキュリティ対策ソフト「InfoCage PCセキュリティ」と連携。検疫ポリシーとして、セキュリティパッチやウイルス対策ソフトのシグネチャ適用状況だけでなく、同ソフトが備えるリムーバブルメディアの利用許可、および自動暗号化設定、不正アプリケーションの起動抑止設定などを流用できるようにした。またウイルス対策ソフトとしては、トレンドマイクロ、シマンテック、マカフィー、エフ・セキュアなど主要な20種類のソフトに対応を拡張。そのほか、検疫エージェントが未導入のPCを即座に遮断できるとともに、接続時だけでなく、社内ネットワークに入り込んでしまったポリシー違反PCをリアルタイムに検出することも可能になった。

 検疫方式の拡張では、NEC製ファイアウォールアプライアンス「Express5800/SG300」と連携。同製品のACL(アクセス制御リスト)を利用して、検出したポリシー違反PCを遮断できるようになった。またトレンドマイクロの「ウイルスバスター コーポレート エディション アドバンス」と連携して、クライアントファイアウォールによる検疫も実現。そのほかアラクサラネットワークスのスイッチ製品と連携したIEEE802.1xの検疫方式や、シスコのスイッチ製品と連携したユーザー認証と検疫に係る認証を同時に行う検疫方式にも対応した。

 動作プラットフォームの拡張では、Windows Vistaに対応したほか、プライベートIPアドレスを用いるNAT(Network Address Translation)環境下での検疫を可能にした。

 新製品の価格は、最小構成で92万円(税別)から。NECでは2009年度までに600億円の販売を見込む。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  NECソフト株式会社
  http://www.necsoft.com/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0707/0401.html


( 川島 弘之 )
2007/07/04 12:56

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