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取締役の沈海寅氏
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キングソフト株式会社は7月19日、完全無料のセキュリティソフト「Kingsoft Internet Security free」を発表した。同日から同社Webサイトにて提供を開始する。
Kingsoft Internet Securityは、アンチウイルス/スパイウェア、パーソナルファイアウォール、迷惑メール防止などのセキュリティ機能を統合した製品。2005年9月にKingsoft Internet Security 2006として提供開始、2006年には更新料不要の「無期限版」を発表するなどで注目を浴びた製品だ。
今回の完全無料版は、こうしたセキュリティソフトの提供方式としては業界初となる「広告モデル」を採用した製品となる。広告配信事業者と提携することで、同ソフトのインターフェイス上などに、アライアンスパートナーの広告を表示。そこから収入を確保することで、エンドユーザーにとっては、初期費用も更新料も一切かからない完全無料を実現しているわけだ。
広告は、同ソフトのインターフェイスにバナー広告として表示されるほか、ウイルスパターンファイルなどの更新時にデスクトップ右端にポップアップされるウインドウ内にテキスト広告として表示される。なお、インストールする際には、ユーザーに属性情報の入力を要求。広告はこの情報にマッチした内容のものが自動で配信される仕組みだ。
取締役の沈海寅氏は、「ユーザーにとって広告がポップアップされる煩わしさは十分認識しているつもり。今後もどういう形で広告を表示するかといったことを、パートナーとも相談しながら検討しつつ、煩わしくならないようにチューニングを図っていきたい」と説明。
その上で、「当社としてもこうした試みは初めてなので、これでどれだけの利益が生まれるか予想はついていない。しかし、600億円のソフト販売市場の規模に比べて、広告ビジネス市場の規模は4000億円。当社にとっては確実にビジネスチャンスが広がることになる。さらに同ソフトには、100万本限定で無償ダウンロード提供を実施した際、わずか5カ月で100万本すべてを配布した実績もある。それを考えれば、必ずセキュリティソフト市場に“激新”を与える結果になると確信している」(沈氏)とした。
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広告表示例。ソフトのUI上にバナーが表示される
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広告表示例。アップデートの際、デスクトップ右下にポップアップされるウインドウ内にテキスト広告が表示
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ランチャー画面。有償版のものから変更はなく、すべての機能をそのまま利用できる
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ウイルススキャン対象の選択画面
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パーソナルファイアウォール画面
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■ URL
キングソフト株式会社
http://www.kingsoft.jp/
ダウンロードページ
http://download.kingsoft.jp/kisfree/
( 川島 弘之 )
2007/07/19 18:35
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