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エグゼソリューションズ、Windowsファイルサーバー監査ツール「FC1 Audit」

管理者の行動まで含めてすべてのログを取得可能

FC1 Auditの構成イメージ

エグゼソリューションズの代表取締役社長、高橋立広氏

分析に用いるGUIツールの画面イメージ
 株式会社エグゼソリューションズは7月30日、ファイルサーバー監査ツール「FC1 Audit」を発表した。株式会社インテリジェントソフトウェアーが開発した製品で、8月1日より販売を、9月1日より出荷を開始する予定。

 FC1 Auditは、ファイルサーバーとして利用しているWindows Server向けの監査ツール。エグゼソリューションズではこれまで、データベースログ監査ツールの販売を手がけてきたが、顧客からファイルサーバーの監査も行いたいという要望が多く、今回この製品を取り扱うことにしたという。

 エグゼソリューションズの代表取締役社長、高橋立広氏は、「現在、ファイルサーバーの監視をしているユーザーはまだ少ない。これでは、情報漏えいなどが発生しても調査できないし、説明責任を果たせない」と指摘。その上で、「Windows Server自身もログ出力機能は持っているが、OSのバージョンによって(ログ内容の)網羅性が異なっているほか、取得したログを後で調べる点が難しい」と述べ、パッケージ製品として監視・監査が可能なツールを提供する意義を示した。

 製品では、サーバーに入れ込んだエージェントソフトから、リアルタイムでログを監査サーバーに転送させる仕組みを採用しており、蓄積したログはGUIの専用ツールによって閲覧・分析できる。また、監査対象となるクライアントPCにはエージェントは不要であり、監査サーバー自身の導入にも手間がかからないことから、専門家でなくても導入・運用が可能という。

 加えて、ネットワークキャプチャ方式ではなくエージェント方式を採用し、ログの取り逃しをなくしたことも特徴。削除、更新、追加、コピーなどクライアントPCから操作されたあらゆる挙動をとらえられるだけでなく、サーバー管理者がローカルのコンソールで行った操作までを逐一記録できる。高橋社長は「情報漏えいの相当な割合が管理者からのもの。これができるようなツールでないと、起きた問題が捕捉できない」と述べ、すべての行動を把握することの必要性を強調した。

 対応するファイルサーバーのOSは、Windows 2000 ServerとWindows Server 2003。ただしWindows 2000 Serverは、OS側の仕様で取得できるログが限られる。また、インテリジェントソフトウェアーのセキュリティソフト「Fogos」との連携で、Samba環境や各種NASの監視も可能になるとのこと。

 1つの監査サーバーでは、最大200台までのファイルサーバーを管理できるスケーラビリティを備えるほか、ファイルサーバー自体にFC1 Auditを導入して、1台で運用することも可能という。なお、ログを格納するデータベースとしてはSQL Server 2005を利用する。

 価格は、監視対象となるサーバー1台あたり50万円で、別途、保守費用(ライセンス費用の20%)も初年度から必要になる。またレンタルによる提供(最短2年から)も行っており、こちらは対象サーバー1台あたり25万円/年。いずれの場合でも、SQL Serverのライセンスは別途用意する必要がある。

 エグゼソリューションズでは、3年間で1000ライセンス、5億円の販売を見込む。



URL
  株式会社エグゼソリューションズ
  http://www.exe-sol.com/
  株式会社インテリジェントソフトウェアー
  http://www.intelligent.co.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.exe-sol.com/download/pressrelease_fc1audit.pdf


( 石井 一志 )
2007/07/30 17:27

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