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PFU、ログ機能を強化した検疫ネットワークソフト新版-Vistaにも対応


 株式会社PFUは8月22日、検疫ネットワーク構築ソフトウェアの新版「iNetSec Inspection Center」の新版、「同 V4.0」を発表した。8月31日から出荷を開始する予定。

 iNetSec Inspection Centerは、企業・団体のセキュリティポリシーに違反するPCを発見するためのソフトウェア。トップレイヤーのセキュリティアプライアンス「Secure Controller」をはじめ、IEEE 802.1X認証スイッチや、日立電線のスイッチ製品群「Apresia」、アルバネットワークスの無線LAN製品などと連携して、違反PCをネットワークから隔離することもできる。

 今回の新版では、検疫対象として新たにWindows Vistaをサポートしたほか、F5ネットワークスのSSL-VPN装置「FirePass」に正式対応し、要望の多かったSSL-VPNによるリモートアクセス時の検疫を行えるようにした。また、検疫の際に連携可能なウイルス対策ソフトに、F-Secure、ソースネクストの製品が追加され、すでにサポートしているシマンテック、トレンドマイクロ、マカフィーとあわせて5製品との連携が可能になっている。

 加えて、内部統制への対応をにらみ、ログ機能を強化したことも大きな変更点。これまではIPアドレス/MACアドレスベースによってPCを識別していたが、新版ではコンピュータ明の収集・機能が追加されたため、検査対象PCの識別性が向上している。

 具体的には、1台のPCに無線/有線、双方のLANインターフェイスが存在する場合、MACアドレスやIPアドレスのみを利用していると、それぞれ異なったアドレスが付加されているため、事前にマッピングをきちんと行わないと同一のPCとしてうまく識別ができなかったが、この機能強化によって、同一のPCとして認識しやすくなっている。PFUによれば、検疫・隔離を行わない監査専用システムとしての引き合いも増えているとのことで、こうしたニーズにも対応しやすくなったとのこと。

 さらにクライアントPC用のサプリカントソフトウェアについて、自動アップグレード機能や、ドメイン認証の前段階で検疫を行えるようにする機能が追加された。

 参考価格は、100クライアント規模のSSL-VPN環境の場合で、333万円(税別)から。PFUでは、今後1年間で20万クライアントライセンスの販売を見込む。



URL
  株式会社PFU
  http://www.pfu.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new070822.html

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  ・ 持ち込み/モバイルPCによるウイルス感染や情報漏えいを防止する検疫LANシステム(2004/07/13)


( 石井 一志 )
2007/08/22 13:02

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