ウォッチガード・テクノロジージャパン株式会社(以下、ウォッチガード)は9月3日、UTMアプライアンス「Firebox e-Series」に搭載されるOS3製品のアップデートを発表した。Fireboxの信頼性、機能の強化および性能向上が実現され、より完成度の高いUTMアプライアンスが利用可能になる。
Firebox e-Seriesは、インターネットからのさまざまな脅威を複合的に防御するUTMアプライアンス。今回はその搭載OSをアップデート。「Firebox e-Series Peak/Core」に搭載されている「Fireware 9.1」、およびその拡張版である「Fireware Pro 9.1」、「Firebox e-Series Edge」に搭載されている「Edge 8.6」を機能強化した。今後、同社から出荷される製品に標準搭載される予定。なお、Firewareシリーズ・Edgeの既存ユーザーに対しては、保守パッケージのライブセキュリティを契約していることを条件に無償で提供するとしている。
Fireware 9.1、Fireware Pro 9.1の主な新機能としては、迷惑メールの隔離、処理、廃棄を行う「迷惑メール検疫機能」、「POP3プロキシ」、「サーバー負荷分散機能(Fireware Pro 9.1のみ)」などに対応。そのほかアンチウイルス実行時のスキャンファイルサイズの制限が廃止されている。
Edge 8.6の主な新機能としては、Syn Floodなどを防御するのに有効な「SMTPプロキシ」、VPN構成のネットワーク障害に対して自動的にゲートウェイを切り替えて復旧する機能、QoS機能の強化、MACアドレスによるアクセス制限などに対応。そのほか、脅威に関する統計データ、時系列データのレポート機能が追加された。
Fireware 9.1、Fireware Pro 9.1を実装する製品は9月中旬より出荷開始され、価格は、Firebox e-Series Peakが180万円から、同 Coreが45万円から。Edge 8.6を実装する製品は11月より出荷開始され、Firebox e-Series Edgeの価格は、15万円から。
■ URL
ウォッチガード・テクノロジージャパン株式会社
http://www.watchguard.com/international/jp/
( 川島 弘之 )
2007/09/03 17:12
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