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トレンドマイクロ、Webサイトの“格付け”技術を導入した「ウイルスバスター2008」 |
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ウイルスバスター2008は、ウイルス対策機能を中心に、スパイウェア対策、フィッシング対策、パーソナルファイアウォールなどの機能を統合した個人向けのセキュリティソフト。今回の新版では、Webからの脅威に対応するため、従来から採用しているパターンファイルによるマルウェア検知技術に加えて、「Webレピュテーション」技術と「不正変更の監視」機能を搭載した点が特徴という。 日本代表の大三川彰彦氏は、現在の脅威について、「Webを基盤とした攻撃が顕著に出るなど、スピードを持って変化している」と指摘。それに対応するために、「従来のシグネチャ方式だけでは追いつかず、新しいソリューションが必要だ。多層型のソリューションで対応をしていく」と述べ、新技術導入の背景を説明した。 新機能のうちWebレピュテーションは、接続先の安全性を評価する技術。URLフィルタリング機能とあわせて、危険なWebサイトへのアクセスをブロックするのに利用する。現在は、正規のWebサイトが改ざんされ、そこからマルウェアに感染するなどの被害が多くなっていることから、この評価技術が効果的に働くという。プロダクトマーケティングマネージャーの長島理恵氏は、「悪意あるサイトは、サーバーが急に立ったり、DNSが短期間で居場所を変えたりするので、トラッキングが非常に困難」と述べ、そうした場合にはWebレピュテーションが有効とした。 具体的には、フィッシング対策とURLフィルタ（Webアクセス規制）の両機能で利用されるほか、IE（Internet Explorer）のアドオンツール「Trendプロテクト」としても提供。Googleなどの検索結果の評価し、悪意のあるサイトや疑わしいサイトをわかりやすくユーザーに提示できるようになった。なお大三川氏によれば、Webレピュテーションはすでに同社の法人向け製品に組み込まれているものと同じデータベースを利用するとのこと。先行している法人向け製品では、6月にイタリアで起きた大規模Web改ざん事件、いわゆる「ItalianJob」で効果的に対処できたとし、効果を強調した。
加えて今回は、ウイルス対策、スパイウェア対策、ルートキット対策の各ドライバを統合。これによって、従来版と比較して約20％、手動検索の時間を短縮したほか、メモリ利用率を約50％削減し、軽快な動作を実現したとのこと。さらに、迷惑メール（スパム）対策エンジンの強化や、Windows Vistaにおいてファイアウォール機能の立ち上げ時間を短縮するファイアウォールブースター機能の搭載なども行われている。 大三川氏は、こうした強化を総括し、「ユーザーが、変化する脅威にさらされている中、局所的な攻撃も日本ではリージョナルトレンドラボがスピーディに解決しているし、多層防御ソリューションとして企業で培ってきたノウハウを入れ込める。これがトレンドマイクロならではの強みだ」と述べている。 価格はすべてオープン。トレンドマイクロオンラインショップでは、通常パッケージの1年版が5980円、同 3年版が12800円で販売されるほか、ダウンロード版は、1年版4980円、2年版8980円、3年版11800円という価格設定になっている。既存ユーザーのバージョンアップは無料で、ダウンロード版の販売を開始する10月19日より提供開始となる予定。 なお、1ライセンスにつきPC3台まで利用可能な点はウイルスバスター2007と同様。さらに、従来はこの対象外だった法人でも、1ライセンスで3台まで利用できるようになった。 ■ ＵＲＬ トレンドマイクロ株式会社 http://www.trendmicro.co.jp/ ニュースリリース http://jp.trendmicro.com/jp/about/news/pr/article/20070910111530.html
（ 石井 一志 ）
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