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マカフィー、サイトアドバイザを統合したインターネットセキュリティ製品

ユーザーを邪魔しないDo Not Disturbモード搭載

 マカフィー株式会社は9月13日、インターネットセキュリティ製品の新版「ウイルススキャンプラス with サイトアドバイザ」「インターネットセキュリティスイート with サイトアドバイザ」「トータルプロテクション with サイトアドバイザ プラス」を発表した。9月14日から店頭販売を開始する。参考価格は、ウイルススキャンプラスが4095円(1ユーザー)もしくは5040円(3ユーザー)、インターネットセキュリティスイートが5775円(3ユーザー)、トータルプロテクションが6984円(3ユーザー)。なおこれらはすべてWebサイトからのダウンロード販売価格となる。


ウイルススキャンプラス with サイトアドバイザ インターネットセキュリティスイート with サイトアドバイザ トータルプロテクション with サイトアドバイザ プラス

コンシューマ事業本部 プロダクトマーケティングマネージャーの葛原卓造氏
 同製品群はいずれもPCをインターネットの脅威から保護するための製品。今回から2007、2008など年を表す数字が削られた。前回のポイントがGUI刷新であったのに対し、今回はパフォーマンス向上が特長であるという。同時に、製品名からも分かる通り、危険なWebサイトを教えてくれる「サイトアドバイザ」が同梱されたほか、ユーザーの快適性を向上する新機能や、4ユーザー以上で利用したい場合にも安価に対応できる新しいライセンスなどが盛り込まれている。そのほかパッケージデザインも以前の黒いものから一新され、マカフィーのロゴマークと同色の「マカフィーレッド」が採用された。パッケージには人物の写真が印刷されているが、その人数によって製品グレードが示されている。

 登壇したコンシューマ事業本部 プロダクトマーケティングマネージャーの葛原卓造氏は、まずパフォーマンスについて説明。前バージョンと比べてプロセス数を半減したことで、起動時間で25%、手動スキャン時間で26%、迷惑メール処理時間で24%のスピードアップが図られた。「数字上はたいしたことのないように映るが、すべて頻繁に利用する機能なので、ユーザーの体感としては非常に大きい」(同氏)としている。

 続いてサイトアドバイザについて言及。Webサイトを事前に調査して危険なWebサイトを通知してくれるツールだが、「他社と比較して、Webサイトの危険性を判定する評価項目が豊富」(同氏)とアピールした。具体的に評価項目は「エクスプロイト」「ダウンロード」「スパムメール」「Webの改ざん」「迷惑サイト」「ユーザーコメント」の6種。ツールに組み込まれているロボットが、Webブラウザの脆弱性を狙うコードが含まれていないか、メールアドレスを登録してスパムメールが送られてこないか、過剰なポップアップが表示されないかといったことを実際に試してみることで判定。これにより世界中のWebサイトを「安全」「注意」「危険」の3段階で評価して、その結果をGoogleなどの検索結果画面などで警告してくれる。


サイトアドバイザにおけるWebサイト評価項目 評価された結果は、検索結果画面で一目瞭然(りょうぜん)となる

 ユーザーの快適性を向上する機能としては、「いつでも最新バージョン」「Do Not Disturb(邪魔しないで)モード」が搭載された。

 いつでも最新バージョンでは契約期間中、シグネチャのアップデートと製品のバージョンアップを自動化することが可能。併せて9時から21時まで年中無休で、チャット、電話、FAQ、メールなどでサポート提供を行う。

 Do Not Disturbモードは、ユーザーの動作に注意して、ユーザーのPC利用を邪魔しない機能だ。ホテルのドアに「Don't Disturb」の看板を下げておくと、従業員に眠りを妨げられることがなくなる。機能の名称はその習慣に由来しており、「睡眠」の代わりにPCでの「映画観賞」や「ゲームのプレイ」などが妨げられなくなる。具体的にはフルスクリーンモードを自動認識する。「ユーザーがアプリケーションを全画面で利用している時は、たいていポップアップなど余計な画面が邪魔になる時。フルスクリーンモードを認識した場合は、アップデートやスキャンを延期する」(同氏)とのことだ。

 さらに新しいライセンスの考え方としては、最近の「パッケージ当たり3台のPCまで」という流れのさらに先を行くもの。標準でパッケージ当たり3台のPCで利用できるのは他社と同じ(ウイルススキャン1ユーザー版をのぞく)だが、「ファミリープラン」と銘打たれたそのライセンス形態では、4台目以降の利用にも安価に対応できる。具体的には、4つ目のライセンスキーが必要となった場合に、同一世帯限定でライセンスキー当たり1000円で購入できる。以降もプラス1000円で利用台数を増やすことが可能でその上限はないとのこと。


機能一覧
 なお、ウイルススキャン1ユーザー版を購入したあとでも、3ユーザー版との差額料金を払えば、3台のPCで利用できるようになる。

 製品ラインアップの機能詳細としては、ウイルススキャンプラスがウイルス対策、ハッカー対策、スパイウェア対策、PCクリーンアップ機能など、マルウェア周りの基本的な機能が利用可能。インターネットセキュリティスイートが「PCに慣れている人向けの製品」(葛原氏)で、これらの機能に加え、個人情報保護、迷惑メール対策、バックアップ/リカバリのほか、Webサイト・コンテンツフィルタが含まれる。トータルプロテクションが「逆に子供がいるようなPCユーザーとしてはライトなホームユーザー向けの製品」で、これらの機能に加え、Webサイトの安全評価がメールやメッセンジャー中のリンクにも拡張される「サイトアドバイザプラス」が含まれている。「総合的な防御を提供することで、万が一、子供が危険な操作をしてしまってもPCを脅威から守れる製品」とのことだ。



URL
  マカフィー株式会社
  http://www.mcafee.com/japan/


( 川島 弘之 )
2007/09/13 16:12

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