トラステッドソリューションズ株式会社(以下、トラステッド)は10月2日、暗号化ソリューションの新版「新秘密分散法ライブラリー(Ver3.0)」を発表した。
秘密分散法ライブラリーは、ファイルを暗号化した上で分散保存させ、情報漏えいを防止する「秘密分散法」のライブラリ。同方式は、暗号分散された一片を持ち出しても実質上解読できない、強い秘匿性を持っているという。トラステッドではすでに秘密分散法ライブラリーを提供しているが、今回の新版ではまず、復号時の処理速度を25%高速化した。また、ファイルベースで入出力していた現行製品と異なり、新版ではストリームベースの入出力に対応。入出力するデバイスを問わないほか、個別のファイルだけでなくディレクトリを1つのストリームとして分散処理できるようになった。
さらに上級APIを利用すると、分散データに独自情報を追加したり、独自のデータフォーマット内に分散データを埋め込んだり、分散・復号処理の進ちょく表示と中断に対応したりできるとのこと。加えて、タイムスタンプ、ファイル属性の記録・復元にも対応している。
トラステッドでは、新版の機能をすでに提供中の各サービスに実装するとともに、単独のライブラリとして、積極的に販売していく考え。同社では、初年度1億円の売り上げを見込む。
■ URL
トラステッドソリューションズ株式会社
http://trusted-solutions.jp/
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( 石井 一志 )
2007/10/02 15:15
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