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センドメール、メールゲートウェイフィルタに「SMTP認証」を標準実装


 センドメール株式会社は1月10日、メールゲートウェイフィルタ製品「Mailstream Flow Control(以下、MFC)」に、「SMTP認証トラフィック制限機能」を追加すると発表した。これはSMTP認証によるユーザーの身元確認結果に応じて、ユーザーごとに単位時間当たりのメール送信数を制限する機能。今後、MFCに標準実装し、既存の保守契約ユーザーには無償で提供する。

 SMTP認証は、SMTPサーバーとクライアント間でID・パスワード認証を行い、許可された場合のみメール送信を可能にする技術。RFC2554にて標準化されており、迷惑メールの撲滅を目指す業界団体であるJEAGが、ISPに対して導入提案しているものだという。

 SMTP認証トラフィック制限を搭載したMFCでは、既存のメールサーバーに導入するだけでSMTP認証を実現。その結果に基づいて、ユーザーごとに単位時間当たりのメール送信数を制御することができる。一般的にSMTP認証を利用する場合、対応ユーザーと未対応ユーザーに向けて、メールサーバーも別々に用意する必要があるのだが、同製品では、1台のメールサーバーで両ユーザーに対応できるのも特長の1つだ。これにより、運用・管理の煩雑さが解消される。

 センドメールでは、DOS攻撃対策、DHA対策、IPアドレスベースのレピュテーションなどの既存機能と新機能を組み合わせることで、より確実なスパム対策が実現するとしている。

 MFCの参考価格は約140万円。なお新機能は、第1号ユーザーであるSo-netが2008年2月より利用開始する予定。



URL
  センドメール株式会社
  http://www.sendmail.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.sendmail.co.jp/company/press/html/20080110.html

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( 川島 弘之 )
2008/01/10 14:44

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