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シマンテック、Windows Mobile端末向けの統合セキュリティソフト |
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ウイルス対策やファイアウォール、紛失対策などの機能を搭載
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Symantec Mobile Security Suite 5.1は、モバイル機器を対象にしたセキュリティソフトのスイート製品。今回発表されたのはそのWindows Mobile向けで、ウイルス対策はもちろん、ファイアウォール、暗号化、電話機能制御といった機能を備えている。また企業向け製品に求められる、クライアントの集中管理機能も搭載した。 シマンテックのソリューション＆プロダクトマーケティング部 リージョナルプロダクトマーケティングマネージャ、山中幸代氏は「スマートフォンにはフルブラウザもついているし、PCと同じように使えるので、約半分がパスワードの必要なWebサイトへアクセスしたり、1/3のユーザーがインターネットバンキングに利用したりするなど、さまざまなシーンで利用されている」と現状に触れた後、「しかし、エンドユーザーはまだあまりリスクを気にしておらず、セキュリティは追いついていない。ハッカーの次のターゲットにされかねない」と述べ、警鐘を発する。 その例として、各種情報を盗聴する携帯電話特有のマルウェア「スヌープウェア」による脅威を紹介し、ユーザーが常に持ち歩いている携帯電話の中でも、プライバシー、ビジネスの両方のデータを取り扱う可能性のあるスマートフォンが脅威にさらされた場合は、大きな危機になる可能性があると警告した。 シマンテックでは従来、こうした脅威へ対抗するために「Symantec Mobile AntiVirus for Windows」などの製品を提供してきたが、今回の新製品は単なるウイルス対策製品ではなく、セキュリティスイートである点が特徴。ウイルス対策機能に加えて、4段階の設定からセキュリティレベルを選択するファイアウォール機能や、管理者がカメラやBluetoothなど電話個々の機能を制限するための機能、VPNソフト「Symantec Mobile VPN 5.1」と組み合わせたNAC機能、ユーザーが勝手に設定を変更できないようにするための不正防止（改ざん対策）機能などを搭載している。 さらに、ノートPC以上に紛失しやすい携帯端末のための機能として、紛失対策機能も各種備えた。例えば、暗号化されたフォルダを端末内へ用意したり、メモリカード内へセキュアフォルダを設け、あらかじめ登録されたデバイス間以外では復号できないようにしたりすることが可能。またスマートフォンへパスワードを入力しないと利用できないように制限をかけ、一定回数以上そのパスワード入力を失敗すると、自動でデータを消去するようにも設定できるという。 法人向け製品で必須とされる管理機能は、ウイルス対策製品用統合コンソール「Symantec System Center」向けのプラグインを用意し、ほかのデバイスと合わせたウイルス対策機能の一括管理に対応。ウイルス対策以外の機能を一括管理する中央コンソールとしても、「Enterprise Manager」を用意している。 新製品の対応環境は、Windows Mobile 6 Standard/Professional/Classicと、Windows Mobile 5.0 Pocket PC。ライセンスあたりの価格は購入数によって変動し、最小の5～24ノードの場合で9100円、100～249ノードでは6700円、2500ノード以上では4300円、などとなっている。 ■ ＵＲＬ 株式会社シマンテック http://www.symantec.com/ja/jp/ ニュースリリース http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20080312_01
（ 石井 一志 ）
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