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富士通、安心安全ソリューションの新体系「SafetyValue」 |
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同社では、2006年4月から、「SafetyRing（セーテフィリング）」として安全安心ソリューションを体系化してきたが、これを刷新し、新ブランドに変更するとともに、新たな体系として提供する。 顧客の資産を守るだけでなく、徹底した見える化と先進IT環境への対応、利便性向上により情報資産を積極的かつ安心安全に活用できる環境の実現という攻めの要素を加えたという。 富士通サービスビジネス本部 安心安全ビジネス推進室・太田大州室長は、「SafetyValueでは、顧客に役割や責任にあわせた体系に刷新したお客様視点のソリューション、顧客自身による現状を把握し経営判断を支援する徹底した見える化、情報資産の徹底活用を目指した先進IT環境への対応および利便性向上を目指した。これまでのサービスは、情報セキュリティ、事業継続といった情報システム部門だけを対象にしたものであったが、これを経営層や人事・総務部門などにも対象を広げたソリューションとして提供する」とする。 安心安全マネジメント、情報セキュリティ、事業継続、フィジカルセキュリティの4分野で構成。今回の体系にあわせて新たな製品として、セキュリティ対策状況などを可視化し、経営者の適正な現状把握を支援する「セキュリティ可視化コンサルティング」、事業継続性向上のための「サプライチェーン継続性評価サービス」および「BS25999認証取得支援コンサルティング」、マルチプラットフォームに対するデータバックアップサービスを行う「リモートデータバックアップサービスII」の4製品を追加した。 セキュリティ可視化コンサルティングでは、セキュリティマネジメント、セキュリティコントロール、セキュリティリスク、セキュリティトレーサビリティの4つの観点からの可視化を進め、課題確認から適用領域の定義、要件定義、指標設計、検証までの一連の作業を富士通独自の手法で提供。リアルタイムでの把握ができるダッシュボードを構築することができ、セキュリティ対策の現状を可視化できるという。価格は3000万円から。 サプライチェーン継続性評価サービスは、富士通自身の実践をリファレンスとして、サプライチェーン構造と脆弱性の見える化、取引先個別の評価、改善に向けた最適化を支援するもので、サプライチェーン全体の事業継続マネジメントの強化が可能になる。価格は500万円から。
BS25999認証取得支援コンサルティングは、富士通が2008年4月に国内企業として初めてBS25999の認証を取得した実績を生かし、BS25999取得を総合的に支援するコンサルティングサービスとなる。価格は500万円から。 また、リモートデータバックアップサービスIIは、データセンターを利用して顧客の業務データバックアップを簡単に、かつ低コストで実現。Linuxとメインフレーム（GSシリーズ）へも対応していることで、メインフレーム混在環境でのバックアップコストの大幅な削減を実現するという。価格は初期費用が100万円から、月額10万円からとなっている。
同社の試算によると、安心安全ビジネス対象市場規模は、2007年度で7700億円。2005年から2008年までの年平均成長率は13.2％に達すると見ている。 「富士通は、安心安全ビジネスにおいて、2007年度実績で1000億円を突破した。2008年度までの3カ年では、2900億円の売り上げ目標を掲げたが、これは達成できそうだ。今後は、グローバルへの取り組みや、富士通のグループ各社との連携に乗り出していく。改めてアクセルを踏み、2008年度から2010年までの3カ年で4200億円の事業規模を見込む」（石田経営執行役常務）とした。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ ニュースリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/05/13-2.html
（ 大河原 克行 ）
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